21日の晩、O2アリーナで見ました。 いろいろくたくたよれよれで、20:45の本編開始ぎりぎりに会場に入った。
チケットが発売されてすぐに売り切れになって、あーあ、て言っていたら、こちらを見越したようにちょこちょこ「よいお席のチケットが少しだけリリースされました」ていうメールが数回に渡って入るようになり、結局負けてすごい遠くの席だけど見ないよりはいいよね、て買った。
QOTSAを最後に見たのは02年9月のNY、Roseland Ballroomで、"Songs for the Deaf"のツアーで、その時の前座は...And You Will Know Us by the Trail of Dead で、ベースはまだつるっぱげのNick Oliveriで、Mark Laneganがちょこちょこヴォーカルで入っていた。今思えば豪華なやつだったと思うのだが、バンドはあの地点をはるかに超えたスケール(いろんな意味で)を獲得してしまったことだねえ、と遠くから蟻みたいに見えるアリーナを眺めておもった。
ステージはシンプルで、蹴っ飛ばしたり寄りかかると根っこがぶらぶら動く発光するビニールの柱みたいのがいっぱい立っている程度。
"Villains"のツアーだと思っていたのだが、ここからの曲が出てきたのは4曲めくらいからで、それまでは"...Like Clockwork"とか旧作からが続いて、要するに新旧ぜんぜんギャップのない、黒めにうねるボトムの上を2台のギターががしゃがしゃ刻んで走っていって、そこにJoshの艶のあるヴォーカルが乗っかると、とにかくセクシーで痺れる極上のロケンロールのできあがり。 2002年の頃のライブの暴風砂嵐のような音と比べると、そりゃ音は分厚くゴージャスに、つやつやになってはいるけど、セクシーなとこ - 腰をくいくいできるような音の癖 - は一貫していると思った。 石器時代からオカマをやっているその強靭さと、それを水平方向にどこまでもぶん流していくアメリカのランドスケープとか砂漠とか。
"Villains”の冒頭の2曲をやって会場があったまってきた頃にかました“You Think I Ain't Worth a Dollar, but I Feel Like a Millionaire”でのスタンディングの客の跳ね具合が遠くから見ていると実に壮観で、続く”No One Knows”では台風の渦が前方に3つくらい現れては消えてを繰り返して、すごいいーて唸った。
音もそうだがJosh Hommeのメッセージも一貫している。 どこまでも異形で、化け物で、変態で、病気であれ、闇に生まれ闇に生きろ、交われ、それを貫け、それでいいんだって。彼らはそちらの側にずっと立っている。(ちなみにその野生の、変態連鎖の頂点にいるのがIggy、ね)
しみじみかっこいいよねえ。
アンコールは1回、「最初のアルバムの最初の曲です」と静かに言ってから”Regular John”をやって、それがまたよくてさあ。
これ入れて2時間たっぷり。
ライブの翌日くらいに、来年6月末、Finsbury Parkのライブ告知がきた。 “QOTSA and Friends”ていうので、Iggy Pop, Run The Jewels, The Hivesが一緒に出る、と。 いいなー。
11.27.2017
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