4.06.2025

[log] March 30 - April 6 (2)

この先、0時からは断食で、水分摂取は午前6時までとのこと、5時56分くらいに看護師のひとが来て、この先飲めなくなるので思いっきり飲んでおいてくださーい、というので飲んだのだが、飲んでおかないとどんなリスクや危機が待ち受けているのかがわからないのでいまいち腑に落ちてこないまま、胴はたぷたぷに。

手術は8:30からで、管を入れる場所にパッチを貼ったり線を引いたり、前回のよりは明らかに大掛かりっぽく、手術用の服と紙パンツで待機して、時間になったら連れられて手術室まで歩いて向かう。前回はベッドに横たわった状態で運ばれてかっこよかったのに今回は何故? と思ったら手術をするロボットのある部屋が奥の方でごちゃごちゃ入り組んでいてベッドが通れないからではないか、と。沢山の手術室のあるフロアの湯気のあがる現場っぽい臨場感 - SWに出てくる整備庫みたいな - がなかなかかっこよくてそのまま機器とか配線とか見たかったのだが、そんな場合ではないのだった。

まずは麻酔医の人々が(いつもずっとものすごく丁寧でてきぱきなのすごい)、これまで説明してきた手順通りに声を掛けあって指示をして一発で管を通して、点滴から麻酔が入りますー深呼吸してー、と言われ今度は負けないと思って天井を睨んで、いまその絵は残像として残っているのに意識が戻ったのは病室に戻った14:30なのだった。その間自分はなにをされていたのか? の変なかんじ。戻ってこれたので手術は「成功」と言ってよいのか? こんな管まみれで動けない状態での「成功」ってなに? など。

その先はいろんな管に繋がれて動けないまま2時間置きにいろんな人たちがやってきて体温脈拍血圧などのデータをとったりガーゼを替えたり点滴を替えたり痛み止めをくれたり、なにかお困りのことは〜? などあらゆる方角からよってたかって生かされている状態とそれを維持する活動 - この人たちがいなくなったら簡単に死んじゃうんだろうな - が深夜0時くらいまで続いて、その0時になってはじめて水を飲んだ。

痛みについてはどう言ったらよいのだろうか? 胸から下のお腹の全面がじんわり小針で刺されながらロースターでゆっくり回転しているような、走っている時の脇腹の痛みと腹筋の筋肉痛がカラフルに炸裂しているような、これらが体を起こしたりくしゃみしたり、立った状態からベッドに横になる、という動きをするだけで一斉に猛々しく立ちあがって内臓を食い破ろうとする - こんなに騒々しい痛みの感覚は初めてかも。痛みについては考えない、というのがそれを回避するひとつの方法なのかも知れないが、ここまで影のようにひっついてくるとなんなの? って。

こういう入院・手術って大きな流れのなかでは大凡これで「死ぬことはないから」って片付けているし、それだからここまでのこのこやってきたわけだが、実際にその最中に入ってみるとこれはやばいかも、ってなってくるのはこんなふうにずっと「痛い」からではないか。痛いのが止んでくれないとなんかおかしい、とんでもないなにかが降りかかってきているのではないか、が反射していってそればかり考えるようになる(→ カルト)、とか。

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