6月25日、木曜日の晩、Criterion Channelで見ました。6月いっぱいで見れなくなるよリストからなんとなく。Jean Arthurの出ていた映画たちがいっちゃうみたい。邦題は『陽気なルームメイト』 - いや陽気どころか割と変態に近いと思う。
怪しげなおじさんBenjamin Dingle (Charles Coburn)がワシントンD.C.に着いてホテルにチェックインしようとするのだが予約した2日前に来たので部屋は空いてないって言われて(そりゃそうだ)、街中で部屋を探そうとするのだが、D.C.はどこも部屋不足でみんな列を作っていて、「貸間あり」の貼紙を前に交渉のために並んでいる人たちを無視してつかつか中に入り、現れた部屋の住人Connie (Jean Arthur)に貸してと言うと、えーって返される(当然)のだがなんか強引に部屋の半分を契約してしまう。
仕方ないのでConnieは共同生活に向けて朝のスケジュール(どっちがいつバスルームを使うか、とか)を分刻みできっちり作るのだがあれこれ衝突してドタバタめちゃくちゃで、この先どうするんだろ?って見ていると、Connieが会社に出ていった後、Dingleは部屋を探していた別の怪しげな男Joe Carter (Joel McCrea)を手招きして勝手にサブレットのサブレットをしてしまう。他にもDingleが置いてあったConnieの日記を読んじゃうとか、そもそもありえないでしょ、なことが続くのでConnieが激怒してふたりを追っ払って終わり、で実際そうなるのだが、顔を合わせたConnieとJoeは何やらときめいてしまったらしく、Joeが次の目的地アフリカに旅立つまでの数日間なら居てもいいわよ他に行くとこないんでしょ、とか言うのでだんだん捩れていくの。
ConnieはD.C.の官僚のCharles J. Pendergast (Richard Gaines)ていうのとずっと婚約していて、でもConnieの様子を見たDingleはこいつはよくないな、ってPendergastを仕事で呼びつけてそのまま缶詰にして、その隙にJoeとConnieを一緒にしようと画策して、ふたりをなんとかディナーデートの席まで持ってくるのだが…
最後の方、登場人物全員が乗り合いタクシーの中で口喧嘩して、その始終を聞いていた乗客の新聞記者がおもしろいネタをありがとう、ってビルに消えていくとこに向かって絶叫しながらスライディングをかますシーンがめちゃくちゃおもしろいのと、ラスト、Connieのアパートでの魔法(じゃないけど)のように壁がなくなっちゃうとこがすばらしいったらないので、全部許すことにした。
住宅難じゃなければ、「貸間あり」ってやらなけば普通に安泰だったかも知れない人生なのに、そこにrom-comっていうより長屋の人情どたばたコメディ(ふう)が接続されて、そんなのが都会のD.C.で成立してしまう変で不思議なかんじ。 戦時下でよくこんなの作れたもんだわ。
6月17日に同じくCriterionで見た”The Devil and Miss Jones” (1941) – 見始めてからこれ前にシネマヴェーラで見て感想書いてたことに気づく - でもしょうもないおっさんCharles Coburnの隙だらけの悪だくみとそんなのにはめられて奮闘しまくる真面目なJean Arthur、の構図があったが、こういう小太りのおっさんをお茶目とか言って甘やかしてはいけない、って思いつつこのふたりはなんかよいからいいや、って。
昨日、National GalleyとRoyal Academy of Artsから再開するよ、ってメールがきた。
そろそろ来ることはわかっていたが、来てみればどうしよう… になっている。見たけりゃ見ればいいじゃん、なのだが何が何でも駆けつけたい程でもないしな、でも絵は見たいしな、とか延々転がしていて、それだけで楽しかったり。
7.01.2020
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