7.05.2014

[film] Edge of Tomorrow (2014)

低気圧じごくはつづく。 4日、金曜日の晩に六本木でみました。ほんとは日仏で「侵入者」見たかったのに。

“All You Need is Kill”は邦題なのだった。原作のまんが(? 読んでない)がそうなのだと。
アメリカじゃこのタイトルでは当たらないだろうしねえ。

そんな遠くない近未来で、またしても地球はどっかから現れた未知のエイリアン(クモヒトデのお化けみたいなの)にやられてて、やられっぱなしで、ドイツがやられてフランスがやられて、次は英国、というときに、米国のメディア担当将校Cage (Tom Cruise)が意地悪されて突然前線(ノルマンディ?)に送りだされてしまう。 軍人じゃないのに戦闘スーツを着せられ、安全装置の外しかたも知らなくて見よう見まねでとりあえず目の前に現れたやつを倒すのだが結局やられてしまう - - となんでか、部隊に配属された前日に戻ってしまうの。

で、同じこと - 素人が前線に行って闘うけど殺される - が繰り返されるのだが、その繰り返しのなかで出会ったRita (Emily Blunt)に戻ったら自分を探せ、て言われて探しだしてみたらRitaも同じ経験をしていて彼女からいろいろ教わったり訓練したりしてなんとかしよう、てがんばるの。

要は最初の戦闘で自分が倒したやつが時間をなんとかする能力を持っていて、その返り血を浴びてしまったCageに(自分の死をなかったことにできる地点に戻す)ループ能力がついてしまったのだと。そのループを止めるには敵の、イソギンチャクのお化けみたいな親玉をやっつけるしかないの。あと、輸血されるとその能力はなくなっちゃうから注意してね。

えー、こういう過去未来を行ったり来たりするのってあたまこんがらかるのであまり深く考えないようにしているのだが、身体は粉砕されて前日にリセットされても記憶だけは残って蓄積されていく、ていうのがよくわかんなかった。 そういうループ設定てありなの? あるもんなの?(...しるか)

ただ、ノルマンディーという近代史の転換地点を境に果てしなく反復される歴史と蓄積されていく知識、向上していく能力、ていう構図はよくもわるくもおもしろいかも、て思った。知恵や知識はリセットされないで残るのだ(→ 英雄伝説)、ていう設定ってポジティブだ(おめでたい)よねえ。

でもよくよく考えてみれば、毎日職場で殺されて翌日また起きあがって同じ職場に通う、って今の日常とたいして変わんないかも。 だからがんばれっていうこと?  やなこった。

あとはまあ、Tom Cruiseて、ほんとにえらい。”Oblivion”で何千という自分のクローン見たって、今作で何百回も同じ時間と修羅場を繰り返すことになったって、それが自分の仕事なのだやるしかないのだ、って前向きに前進していく。 自分だったらとっとと他人の血輸血してもらってこんなループ止めて周囲を呪いながら消えてしまうはず。

さて、こんなことして遊んでるばあいでは。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。