7.14.2014

[art] The Glamour of Italian Fashion 1945 - 2014

日本に戻りました。 あっつくてなにもかもいやになる。

6日の日曜日、ロンドン着いてホテルに荷物置いて、最初に来たのがV&A。 最終週ということもあり売り切れていたりしたら嫌だったので出国前に16:00のチケット(時間制なの)買っておいたら、窓口に15:55に着いた。 すばらしい。

これの他についでにWilliam Kentの展示とWedding Dressesの展示もみたいのでチケットください、て窓口で言ったら、ものすごく慇懃に、お客様差し出がましいようでございますがイタリアンファッションの展示をご覧になるのには1.5時間かかります本日の閉館は17:00なのですよ、と言われ、なめんなよ、ていらついたが譲歩して、Weddning Dressesの展示だけむりやり買った。

Italian Fashionのほう。 今年のベストファッション展示はMETのCharles Jamesかなあ、と思っていたがこれを見てしまうと悩ましい。  

ライティングも展示も凝った演出、派手な見せ方は全くしていなくて、ただ年代順にドレスとか布地とかがとんとんとん、と並んでいるだけ。それだけなのにドレスそのものから漂ってくる堂々としたオーラがただものではない。 まずは服をご覧なさい、そこに全てがあるから、という圧倒的な自信。 シェイプにうねり、肌理、落ち着き、光沢、これらだけでそれを包むひとの全てを表現できてしまうかのような存在、輪郭の強さ。

時代のスタイルとかトレンドとか、あんま関係ない、ひたすらラグジュアリーでゴージャスな服飾を追求しているだけ、それってこういうことでございますよねマダム? ていう。

全盛期のRomeo GigliとかGianfranco Ferréがどれだけかっこよくてすごかったか、毎週TVの「ファッション通信」をみて、毎月Hi Fashion誌を買っていたよいこなら知っているはず。 それの実物を目の前にするとほんとに言葉を失って「ほんものだぁ…」しかでない。 やっぱしこういうのって目の前で見ないとだめよね。

客層はほぼおばはんばっかしだったが、これってグランジ以降とかファストファッションとかで育った子供たちにはどんなふうに映るのだろうか、て少しおもった。 十二単とか、そんなかんじ?

これはカタログかった。もちろんハードカバーの。

Wedding Dresses 1775 - 2014

この展示も上のと同様に、なんかすごかった。
客層はこっちのがやや若めで、むりやり連れてこられたと思われるやや伏し目がちの男共もすこし。

工芸品、としか言いようのない精度と密度で練り上げられた糸とか布の束とか重なりとか連なりとか。しかもそれは結婚式、ていう(原則)一回きりの儀式のための装束で個とか家とか、場合によっては国とかの威信とか思いとか、そんなあれこれを時間をかけてぶち込んだもんでもあるので糸とかレースはいくらでも何重にもとぐろを巻くし、白は白でも半端なく濃厚な白に見えたりする。

1階でいちばん目立っていたのはNorman HartnellがMargaret Whighamのためにつくったドレス。
尾長鶏か、みたいに尻尾(としか言いようがない)がびろびろに広がっている。
あと大画面でダイアナ妃の式の映像をえんえん流してて、女子みんなうっとり。

2階には、セレブの結婚、ていうコーナーがあって、Kate Mossのとか、Gwen Stefaniのとか、SATC映画版でキャリーが着たLANVINのとか、いろいろ。
その他のデザイナーだと、Charles James, John Galliano, Christian Lacroix, Vivienne Westwoodとか。

端から端まできれいだねえ(溜息)で終ってしまうのだったが、それのなにがわるいというのか。

で、ここを出て、時間もないからTaxiでFoylesに向かったのだった。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。