11.08.2024

[music] Big Star “Radio City” 50th Anniversary

10月31日、木曜日の晩、Hackney Churchで見ました。

Laura Marlingのライブ 4 Daysの間に1日だけ割り込んでいたのがこのライブ。7月からアメリカ〜欧州を回ってきた寄せ集めバンドのツアーの最終日。

最初に告知を見たときはなんだこれ? だったのだが、このメンバー - Jody Stephens, Mike Mills, Chris Stamey, Jon Auer, Pat Sansone が揃って同じステージに立つというのであれば見にいくしかないではないか。

彼らが所属していたバンドのライブはぜんぶ行った - Big Starは90’sの再結成版だけど、R.E.M.は初来日もNYでも行ったし、The dB’sは2005年のHobokenでの再結成に通ったし、The PosiesもWilcoも日本とアメリカで何度も見ている。 9月のElvis CostelloやNick Lowe以上に自分の根っこに深く刺さっているバンドの人達が、Big Starの3枚の中では一番好きな2nd “Radio City”をカバーするなんて、こんなの(以下略)。

入口はLaura Marlingの時の10倍くらい空いてて、フロアは暴れなさそうな老人だらけで、スタンディングがきつそう(自分も)で、でもSold Outはしたのかな? 前座はなしの2部構成だという。

20時過ぎに全員が出てきて、最初から”Radio City”かと思ったら”Feel” - 1stの1曲目だったので、へえ、になり続けて”The Ballad of El Goodo” - 1stの2曲目 - がきたので、このまま1st 〜2ndをフルでやったりして、と思ったがそれはなかった。

ステージ上の人たちは、みんなギターもベースも鍵盤もできて、ヴォーカルは全員がAlex Chiltonのkeyでリードを取れる、ということで、曲毎に担当楽器とリードが替わっていってせわしない。Jody Stephensもたまに前に出てきて歌ったりする(”The India Song”とか)。どうやって曲毎のパートを決めていったのか聞いてみたいところだが、どれも見事にはまっているので異議なし、にはなる。 それにしても、楽しそうにベースを弾くMike Millsの隣にギターを抱えたChris Stameyがいる、ってなんという光景であろうか、と。(R.E.M.の初期のプロデューサーだったMitch Easterはthe SneakersでChrisのバンド仲間だった、など)

5曲目から”Radio City”のセットになって”O My Soul”から順に演っていく。レコードでモノラルの録音しかないこの曲が、カラフルに突っ走っていくことの爽快なことったら(この曲でのベースはChrisだった)。 その先はどれも名曲だらけなのでみんな隅から隅まで歌えるのだが客席側はそれぞれ各自の口もとだけに留めているのが微笑ましく、でもさすがに”September Gurls”は大合唱になっていた。

“Radio City”を最後までやってから休憩、その後の第二部は、自分たちのバンドのレパートリーをカバーしていけばおもしろいのに、って思ったがそんなはずはなく、3rdの曲まで含めた回顧となって、“I am the Cosmos”までやる。Big Starの3rdがなんであんなに巷で評価されるのか、自分にはあまりよくわからなかったのだが、この流れのなかで聴いてみると複雑さとかも含めて曲の構成とか、格段に進化していることがわかる。

50年代ふうの、60年代ふうの、70年代ふうの、ハードなのからソフトなのから切ないのからポップに弾けるのまで、ほんとになんでもあるな、と改めて感心して、それは演奏している彼らが自分たちのバンドでやってきたことにもそのまま繋がっているよね、と気付いたり。

アンコールは一回、最後はこれに決まってらあ、の”Thank You Friends”で、そんなのこっちが君らに言うことだよ、って誰もが思ったに違いない。

この次はAlex Chilton没後15年(来年だよ)で再結集してほしい。すばらしいバンドの音になっていたから。


いろいろ辛くなったので会社を休んで日帰りでパリに行って、美術館いくつかとParis Photoとか見てきたのだが、トートひとつで軽く出たのが帰りは両手紙袋でよろよろ買い出しになってしまうのはどうしたものか。なんとかならないのか(ひとごと)。

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