1.02.2016

[film] Two Night Stand (2014)

29日の午後、新宿でみました。 「きみといた2日間」。

Megan (Analeigh Tipton)は友人と同居しているのだが、失職中でお金ないし彼とも別れたばかりでなんもやる気でなくてごろごろしてばかり、友人からはそろそろ出ていってほしいんだけど、とか言われている。 パーティに出かけてもIDで引っ掛かったり元カレとぶつかったり散々で、こういうときにはネットで誰か見つけていっぱつやって憂さ晴らしすることよ、て言われたので、そういうもんか、と登録してチャットを始める。

そうやって引っかかったのがAlec (Miles Teller)で、Skypeでいちおう風貌を確認した上でBrooklynの彼のアパートまで行って遊んで朝起きて帰ろうとすると豪雪でドアが開かない。しょうがないので彼のとこに戻ってご飯食べたりTV見たりするのだがそうやって会話していくと相手の嫌なとこもいっぱい見えてきて(それはAlecにとってもおなじく)、あーとっとと離れたい帰りたい、になるのだがそう簡単にはいかない。

トイレで手にとった男性雑誌に自分のことかみたいな記事があったので嫌になってちぎって丸めて流したらトイレが詰まって一面水浸しになってPlunger(ぱこぱこやる棒)プリーズ!  になるのだが人に貸してるとか言われて、しょうがないので屋根伝いに留守になっている隣人宅に押し入ったり、そういう小競り合いを繰り返しているうちにだんだん仲良くなっていって、どうせすぐ別れるんだしお互いの嫌なとこをちゃんと伝えあって、お互いに気持ちのよいセックスをしませう、ていってやってみたらなんかとってもよかったのでひょっとしたらこれって ... になるのだがそう簡単にはいかない。

同じ設定で、部屋にいってみたら始めはフレンドリーだった相手が実は超変態で囚われになって、ひーひー逃げ出して隣家にいったらそこもグルで輪をかけた極悪変態で最悪で死にそうになる、ていうサイコサスペンスなら簡単に思いつきそうなもんだが、それをぎりぎりのところでひっくり返るラブコメ風味に仕立てたところがよかったのと、Miles TellerもAnaleigh Tiptonもどこにでもいそうな一見よいこ、でも裏ではモヤモヤたっぷり - まあそれが案外ふつうなんだよ - をとてもうまく表情に出せるふたりであることがあたりだったと。

“Crazy, Stupid, Love. “(2011) で、Steve Carellに惚れて追っかけまわし、他方で彼の息子の小学生に好かれてしまうという微妙に健気でかわいそうな彼女を素敵と思ったひとは見て損はないかも。

でも、Storm Warningをこまめにちゃんと見ておくことと、トイレの水周りに注意しておくことはNY生活の基本だよ。

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