1.11.2016

[music] RIP David Bowie

今日は昼間に新宿で”He named me Malala”を見て、それから”Creed”を見て、やっぱし戦わなければいけないんだ、と拳を握りなおして外に出たら、スマホでニュースを知って、もうなんもやる気なくなってしまった。 言葉もない。 なんかもう、ぜんぶどうでもいい。

2014年に出たCompilationでは”Nothing Has Changed”と言っていたし、最新作の”★”は、こんなに気持ちのよいドラムスの音は”Low”以来だからこれからまた始まるのだわ、と強く思わせる内容だった。 逆に今にして思えば、なことばかりだったのがとても悔しくて残念で …

彼の歌は、宇宙でも異界でも冥界でも、別の次元にいなくなってしまった彼、不可視の、遠い遠い砂漠の向こうにいる彼からのメッセージとして届いてきた。彼の音楽はそういう地点からぴゅんと投げられた命綱として我々を生かし、それによって彼もまたどこかの世界で生きているのだと、Bowieの音楽はそういう極めて切迫したパーソナルな共犯関係のなかで、我々の生と愛と孤独と死を雷鳴のように貫いて響き渡るものだった。
BeatlesもStonesもなくなったって一向に構わないが、彼の音楽をこれらと同列で考えることはできない。

The Little Princeと同じように、「ぼくはいなくなるからね」と死と戯れるようにしていなくなってしまった。 「あと5年しかない」と、”Let's turn on with me”と手を伸ばしてくれるひとはもういない。
彼はいま、どこにいるのだろう?   そして我々は … ?


最後に見たライブは2005年9月15日、Central ParkのArcade Fireのアンコールだった。”Queen Bitch”と”Wake Up”をやった。 その前のフルのライブだと、2002年10月12日、BrooklynのSt. Ann's Warehouseのだった(Five boroughs tourのふつか目)。アンコールで”The Bewlay Brothers”をやってくれた。 その前だと97年の1月9日、MSGでの50th Birthday concertになる。 これでももう19年前、共演したLou Reedさんももうとうにいない。

ご冥福をお祈りいたします。
また地球に落ちてきますように。


Don't believe in yourself
Don't deceive with belief
Knowledge comes with death's release
(from “Quicksand”)

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