5.26.2012

[art] ボストン美術館 日本美術の至宝

火曜日は、午前半休とって、久々の眼科でハンフリーだった。
いつも思うのだが、あれって低気圧だと結果変わるんじゃないか?

10時くらいに終わって、さてどうするか、だったのだが、映画を見ている時間はないので上野に行ってこれを見ることにした。 龍の年だし。

雨の火曜日の午前中なんて、そんな混むこともなかろう、と。
結果、美術好きのおじいさんおばあさん達にはそんなの関係ないことがわかった。
でもそんなに並ぶこともなくすんなり入れて、だがしかし、内部はぐっちゃり団子で。

ボストン美術館は、たしか2〜3回は行ったはずなのだが、あんま見たことがないのが割とあった。
ただもう、あのひと団子状態が耐えられず、こういうときはどうするかというと、動物探しをするの。 人とか仏はもう沢山、畜生が描かれたやつを中心になめていく。

だから、「吉備大臣入唐絵巻」だと牛がべちゃーっとしているとこしか、「平治物語絵巻」だとなにがなんだかわからない状態のなか、錯乱した牛とか、そんなのしか見ない。

「枇杷に栗鼠図」のキュートさにはたまんなくなるし、「松に麝香猫」の麝香猫のあの、麝香くさそうなにやけ顔はなんだ、とか。

「牧牛・野馬図屏風」の牛も馬も、家畜ではない、野良の肉感がすばらしい。

等伯の「龍虎図屏風」もいいよねえ。虎がむーんて右方向に念を送ると、龍がほほおうー、とか受けるの。 大喜利で、吹き出しをつけて会話させるとよいのに。

若冲の鸚鵡は、前見たことあった。しかし「十六羅漢図」、みんないかにも性格わるそうだ。

曽我蕭白コーナーの「雲龍図」は、たしかに、すごい。 あの角の線ときたら。 
しかしこれ、ど根性ガエルの元祖だよな。
あと、龍の鼻のあたりにある雲みたいのが心霊写真みたいでこわい。

でもこの龍よか、いちばん痺れたのは「風仙図屏風」の右のはじっこで 、びっくりして目を丸くしているウサギさん2匹だった。 ほんとびっくりしているの。

天気がああじゃなかったら、そのまま高橋由一まで走るところだったが、あっさり諦めた。


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