National Portrait Galleryから地下鉄でRough Trade shopまで出て、この恥知らず!というくらいアナログとか本とか買いこんで(だってあるんだも)、展覧会のカタログふたつとこれらでペンギンみたいになってしまったのでホテルに荷物置きに戻ろうと思ったのだが、ロンドン橋のとこで、このまま左折して川べりに歩いていけばDesing Museumがあるはずだから、とそのまま歩いて寄って帰ることにした。
のだが、あきれるくらい遠くて、暑さと陽射しで意識失うかと思った。 (日陰が多めだったのが救い)
べつに靴マニアでもなんでもないのだが、Time Out Londonでもほめてたし、なんかおもしろそうかも、と。
場内は当然のように女性ばっかし。 いかにもなママに連れられた毛並のよさそうなガキもちょろちょろ。
階段のところから提灯みたいに靴がぶらぶらさがってて(あれ、ちぎって持って帰ったら売れるよね)、入口は沢山の木型がすだれみたいに掛かっていて、1階のフロア全部つかって、全体は見世物小屋みたいにほんのり暗くてあやしくて、真ん中にでっかくうねるランウェイがあって、ランウェイ沿いに靴が並べてあり、その奥にはでっかいスクリーンがあって、おねえさんが歌って踊る映像がながれていた。
靴はそこだけじゃなくて、いろんなところにいろんなふうに並べてあるのだが、どれもおもしろい。
履くとか歩くとか、そんなことよりも、木型のフォルムにめがけてぶち込まれた情熱とエナジーの量がはんぱではない。
かといって、成金趣味のぎらぎらしたかんじもなくて、要は靴作りがすごく好きなんだなこのひと、というのがよくわかる展示だった。
分量はそんなには。 伊勢丹の靴売り場みたいにいっぱいあるわけではない。
年代もブランドもランダムに、どちらかというとシェイプとか素材別に並べてある。
美術展であるから、そこらじゅう、それこそ10cmおきくらいに"Do Not Touch"て貼ってあるのだが、デパートのノリでつい手に取ってしまうおばさんも結構いたりする。 むりもないよね。
はじっこにカーテンで仕切られた更に薄暗い18禁ぽい部屋があって、そこに2007年、David Lynchとコラボ(Lynchがヴィジュアル担当)した"Fetish"のシリーズが展示されているのだった。
かかとのメタルが30cmくらいのとんがったながーいやつ、とかがガラスのケース内に生き物のように入れられてて、歩くための靴ではない(たぶん)のだが、んーじゃあこれって、どうやってつかうのかしら? て目をぱちくりして振り返ったときにはもう遅い、そういう漆黒の世界が拡がっているのだった。 あのなまめかしさは、写真じゃわかんなかったねえ。 (だからFetishなんだ、と)
http://www.louboutin-fetish.com/accueil.html
午前に見たLucian Freudの絵のなかの登場人物たちが、これらの靴を履いたらどうか、とか。
あとは、Louboutinのアトリエの写真(たのしいガラクタだらけ)とか、本人が出演しているPV? CM? が流れているコーナーとか。
カタログがあるかとおもったら、こないだRizzoriから出た大型本がそれなのだった。(だから買わない)
5.29.2012
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