六本木で"Mekas x Guerin" (怪獣映画みたいね)を見たあと、一旦おうちに帰って着替えて、渋谷に出ました。
新譜がものすごくよかったし、その前のデビュー盤もよかった。
Velvetsの1枚目から3枚目に突然ジャンプしてしまったような。(2枚目相当分はどっかでもしゃもしゃと昇華してしまったに違いない)
開演前にThe dB'sの"Judy"がかかったので嬉しかった。関係ないけど。
1曲目から、なんか死にそうな顔と声で歌っているように見えて(遠くからだと)、だいじょうぶかしら、と思ったのだが、やがてそれがこいつの芸風だということがわかる。
ちょっと前にどこかで見たChristopher Owensのお部屋紹介では、ぼくは読書家なんだ、とか言いつつFitzgeraldの"On Booze"とか指輪物語全巻とかを見せびらかしていたが、なんかいかにも西海岸のイマの若者、というかんじでおもしろかったねえ。
初来日のときのを見ていない(忘れちゃったのよ)ので、前のライブとの比較はできないのだが、デビュー盤からの曲と新譜からの曲の間にそんな大きなギャップはなかったように思う。
ボトムが思っていたよかどかどかべきべきしていた程度で、その上でギターが切れまくったりぐいぐい押しあげていくようなこともなく、アンサンブルをたんたんと重ねていくかんじ。
というか、愛に溺れ身悶えしまくるChristopherの、しめしめくにゃくにゃした歌に寄り添って同じようにじたばたぐいぐいして、でも暴れてもせいぜい半径5mくらい、というところにアジがあって、バンドなんだなあ、って。
新譜の"Vomit"のPVを見たときは、おおKenneth Angerやってるよ、しかもタイトルはげろだよ、と盛りあがったものだったが、ライブでの"Vomit"は、あそこまでブリリアントではなく、ごくそこらにある、青春の「げろ」だった。
個人的には、最初のほう、"Love Like A River" ~ "Alex"と繋いで、おおなんかよいかも、と会場の雰囲気がふあんとあがったあたりがとってもよかった。
愛嬌があって親しみのわくバンド、というのは基本的に好きにはなれないのだが、このバンドはなんかよいのな。キーボードのひとが終始むっつりしているのもなかなか。
The Shinsみたいになっていくとよいなあ。 どことなく文系のPink Floyd好き、みたいな風味も含めて。
ぜんぜん関係ない話だが、さっきBilly Braggが自身のtwitterで"New England"の最初のラインはS&Gの"Leaves that are Green"からとった (stole) て言ってて、えらくびっくりした。
"I was twenty-one years when I wrote this song
I’m twenty-two now, but I won’t be for long"
どっちも何百回も聴いてきたのにー
11.05.2011
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