火曜日。 9:00からIFCで。 そろそろなにをやっているのかわからなくなってきたかも。
11/2から10日まで、DOC NYCていうドキュメンタリー映画祭をやってて、このなかの1本。
http://www.docnyc.net/
来る前はぜんぜんマークしていなかったが、ラインナップは地味にすごい。
Werner HerzogとJonathan Demmeの新作がかかって本人達がくるし、 Richard LeacockへのTributeはあるし。
Stan LeeとかElliott ErwittとかJoe Frazierを追ったドキュメンタリーとかもある。
(8日にJoe FrazierのIn Personが予定されていたのに、ご本人が亡くなってしまったのだった...)
音楽関係だとサブセクションで"Midnight Rock Doc"ていうのがあって、これはそのなかの1本。
これの他には、Jay Reatardさんの亡くなる一ヶ月前の記録とか、こないだ吉祥寺の爆音でやってたSigur Rosの"INNI"とか、これをなんで今頃?の"DEPECHE MODE 101"(1989) とか。
それにしても、これら全部にアクセスできるパスが$125って、安いよね。
で、この映画のはなし。
Mark Sandmanが、Morphineが亡くなったのは99年なので、もう10年以上も過ぎてしまったのだった。
そんなに時間が経ってしまったとは思わなかった。 忘れていた、と言うのは失礼で、ちょっとちがう。
なんというか、Morphineの音を思い起こさせるようなバンドとか機会に出会うことがなかった、ということなのではないかしら。
この映画の冒頭に流れる"Buena"とかを久々に聴いて、懐かしい、というよりかは、なんて素敵でかっこいいんだ、と改めて思ってしまった。 2弦ベースの岩盤をぶいぶいごつごつぶつかって、転がっていくサックス。 力強く、固くて渋くてダークでちょっとユーモラスで、そんなにアヴァンギャルドでもエキセントリックでもない。 冬のボストンみたいな音。
そんなMorphineの音を全編に流しつつ、Mark Sandmanの生い立ちとかバンド結成、そして最後のライブまでを追っていく。
音楽関係で出てくる人たちは、Morphineのメンバーはもちろん、Les Claypool、Joshua Homme、Mike Watt、Ben Harper、などなど。
誰もが、Morphineの音楽の不思議と、2弦ベースの驚異について語る。最初聴いたときは「なんじゃこれ?」だったと。
音楽のほかには、亡くなってしまった彼の2人の兄弟のことも。
彼も含めると、3人の男の子を失ってしまったお母さん、かわいそうすぎる。
(そして、2010年に亡くなったお母さんにこの映画は捧げられているの)
そして、イタリアの、演奏中に倒れて亡くなった晩のライブのことも。
最後にMike Wattさんがぽつりと「本当に惜しいやつを亡くした」 と呟く。 それがとってもしみる。
Morphineなんて聴いたこともない若者たちへのガイドとしても、すばらしい内容なのだが、日本での上映はむりかなあ...
11.12.2011
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