6日の日曜日、MOMAに移動してみたのがこれ。 MoMA International Festival of Film Preservationのうちの1本。
客席はなかなか一杯入っていた。 5日の上映のときは、監督が挨拶で登場したもよう。 いいなー
Walter Hillの監督2作目。 彼はこれのあとで、"The Warriors"(1979) を作っておらおらとのし上がっていく。 んだよね?
Ryan O'Nealが"The Driver"で、名前はついていなくて、Bruce Dernが"The Detective"で、同様、Isabelle Adjaniが"The Player"で、同様。
The Driverが強盗とかやったあとの犯人達を車に乗っけて安全な場所に連れて行く仕事のひとで、The Detectiveは彼を執拗に追っかけているやつで、The Playerは... よくわかんないや、よくいる謎の女。
エモーショナルな会話は殆どない、というか会話自体殆どなくて、Ryan O'Nealは眉ひとつ動かさずにびゅんびゅん車をぶっぱなして警察をまいて、逃げきる。 助手席のIsabelleも、ひどい運転で死にそうになるのにきゃー、もなんも言わない仏頂面で最後までのりきる。
筋はあってないようなもんで、逃げる車と追っかける車がずうっとフレームのなかを走り回っているだけなの。 警察が罠とか仕掛けてしょっぴこうとしても、ぜんぜん捕まらないの。 それだけ。
でも、この面白さと速さと痛快さとかっこよさはなんなのか、と。
車が空を飛んだりアクロバティックな動きをすることはない。すごい車を使うわけでもなく、ほとんどが置いてあったやつを盗んだりして使う。車というのは重くて、四輪で、動いたり止まったり、止めたりするのは摩擦の働きで、それによる物理的な衝突とか横滑りとか、カメラが追っかけるのは車の中と外からのそれだけ。 それだけで、こんな歯をくいしばるようなやつが撮れてしまうのだねえ。
客席は、口をとんがらせて「ひゅぅー」ていうか「わぁぉー」て唸るかのどっちかしかなかった。
こないだ機内でみたメガなんとかなんて、これと比べたらぶよぶよ脂肪の塊だねえ。
久々に"Streets of Fire" (1984)が見たいよう。
Michael PareとDiane Laneのコンビの原型って、Ryan O'NealとIsabelle Adjaniなのかも。 無口でぶーっとしたとことか。
しかし、彼女達の鋼鉄の仏頂面のあとで、最近の若い女優さんのそれ見ると、ついおちょくりたくなってしまう。
11.12.2011
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