Film Forumのあとで、Lincoln Centerに行って、見ました。
Hollywood's "Jew Wave"(この日が最終日だった)の1本。 Herbert Rossの70年作品。
邦題は『フクロウと子猫ちゃん』。 Pussycat = 子猫ちゃん?
この映画に出てくるのは子猫ちゃんではないねえ。
いつも行っているWalter Reade Theaterの窓口に行ったら、上映するのはここじゃなくて通りの反対側よ、と言われる。
この春に新しい上映館ができたのは知っていて、主に新作の上映をやっているところで。
シアターの名前は、The Elinor Bunin Munroe Film Center ていうの。 誰だよそれ、って。
できたばかりなので中はとってもきれいでちゃんとしたカフェもある。 BFIにあるやつみたいな。
ポップコーンのコーナーに、Parmigiano Black Truffle Popcornていうのがあったので、頼んでみた。($5)
... しっぱいだった。
パルミジャーノとトリュフのくさいべたべた汁にポップコーンが浸かっているだけなのだった。
書店勤務で作家志望のさえない男(George Segal)が、おなじアパートの別の部屋をしめだされて転がりこんできたあばずれのコールガール(Barbra Streisand)と喧嘩して、両方とも首ねっこ掴まれてつまみだされて、互いにぎゃーぎゃーやりあっていくうちに仲良くなっていくおはなし。
めちゃくちゃおもしろいの。
これが最初のnon-musicalの主演だというBarbra Streisandの機関銃としか言いようがないブルックリン訛りも、それで蜂の巣にされながらもめげずにねちねちやり返していく梟男のGeorge Segalも偉くて、で、そんなふたりに突然スイッチが入って恋になだれこんでいく瞬間のうわわあー、みたいなかんじとか。 それがマンハッタンの西側のぼろいアパートとかで起こる、そのリアルさと、いろんなアパートを転々としてセントラルパークまで流れていってしまうずるずるしたかんじとか。
Barbra Streisandは、とにかくキュート。 子猫ではないし、実際にいたらおっかなそうだし、あんま関わりたくないけど、でもキュート。
上映後に脚本のBuck HenryさんとのIn personがあった。(写真)
もともとはお芝居をベースにしていて、もとは男のほうはSidney Poitierを想定して書いてて、そのあとで別のひとになって(名前忘れた)、最後に彼が即興劇団でいっしょだったGeorge Segalに落ちついたのだそうな。
あと、Barbra Streisandは撮影のときはもっといっぱい脱いでて(すばらしいプロポーションだった、と)、ぜんぜんそういうのにこだわっていないふうだったのだが、公開直前になってやっぱりいろいろ友達とかもいるし恥かしいのでやめて、と言ってきて、それで今のバージョンになったのだという。
あと、"Taking Off" (1971)(『パパ ずれてるゥ!』)で一緒だったMilos Formanとのエピソードとか。
(おもしろいーとおもったのにもう忘れてら...ばかばか)
音楽はBlood, Sweat & Tears が全面担当してて、これもすばらしいの。
満月の白い丸のなかにクレジットが映しだされて、静かなホーンの音色と共にマンハッタンの上にゆっくりと降りてくるタイトルバックのかっこよさに見事にはまるの。
サントラみつけたら、買おう。
このあと、8:30からは、Barbraの"Funny Girl"(1968) もあったのだが、仕事があったので諦めてしおしおと帰った。
11.17.2011
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