到着した日、11/6の最初の1本。
今、MOMAでは、毎年恒例の修復フィルム祭りをやっている。 どれもしぬほどみたい。
To Save and Project: The Ninth MoMA International Festival of Film Preservation
http://www.moma.org/visit/calendar/films/1210
で、本当は、1時からの、Richard Fleischerの"The Girl in the Red Velvet Swing" (1955) をすんごく見たかったのであるが、さすがにきつかったので4時からのWalter Readeのにした。
Walter Readeで今やっている特集がこれ。
Hollywood’s “Jew Wave”
http://www.filmlinc.com/films/series/hollywoods-jew-wave
Jewishのことはあんまよくわからなくて、でも、わからないなりにおもしろそうなのがいっぱいで、そのなかの1本。
Hy Averbackによる"I Love You, Alice B. Toklas!" (1968)。
邦題は『太ももに蝶』... たしかに太ももに蝶の刺青は出てくるのだが、ひでえな。
弁護士のPeter Sellersさんは婚約者もできたし(せっつかれて結婚することにした)ママも幸せでよかったよかったなのだが、ヒッピーの娘さん(Leigh Taylor-Young)と出会ってぽーっとなり、彼女のつくったはっぱ入りのブラウニーを食べたら人生が極彩色に染まって別の幸せと快楽のかたちを知ってしまうのであった、という、それだけのお話。
ヒッピー文化やFlower Movementが堅気で真面目なJewish文化をおちょくる、というのはここに限った話ではなく、割りと普通にあるテーマだと思うのだが、ここでは結構どまんなかにやろうとしていて、これはこれでまた生真面目なアプローチ、というかなんというか。
Peter Sellersは崩壊していく弁護士の役をきちんと演じていてすばらしい。
Mike Myersあたりがやったら絶対おちゃらけてしまうだろうし、こうはいかないよね。
今のひとだったらOwen WilsonかAdrien Brody あたり、だろうか。
タイトルにあるAlice B. Toklasは、彼女の料理本にらりらりブラウニーのレシピが載っているから。
で、"I Love You, Alice B. Toklas!"ていうのは、Harpers Bizzareの"4"に収録されている曲で、大学の頃にこれの中古盤を買ってからずうっと聴いてきてて、ようやく使われているほんもんに出会うことができた。
映画のなかだと、 I Love You, Alice B. Toklas~♪のフレーズだけがちょこちょこいろんな場面で繰り返される。
これだけでよかったよかった、なのだった。
で、これに続いて、ベルイマンの71年作品"The Touch"- 邦題「愛のさすらい」があって、Elliott GouldのQ&Aもおまけでついていたりしたのだが、MOMAのほうを見たかったのでそっちにさすらうことにした。
11.12.2011
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