体力はまったくないが、時間だってない。 見れるものは膝にナイフを突き刺しながらでも見るの。
月曜日の8:45から、Jew Wave特集の1本。
Carl Reiner(Rob Reinerのパパね)の72年作品。邦題は『パパはどこ?』... ふつうだ...
George Segalが弁護士で、年老いた母との二人暮らしで、彼女の面倒を見ているの。
"Where's Poppa?"ていうのは母がいつも呟いている言葉で、息子はその度に「あーもういないの、しんじゃったの」と半自動で答える。
母を演じているのが、"Harold and Maude"のおばあちゃん(はこの作品の後なのね)、Ruth Gordonで、あれも十分チャーミングだったが、こっちもボケているんだか正気なんだか不明の、憎めないいじわるばあさんを見事に演じている。
ほんとにね、ボケていようが狂っていようが、それが明確になったところで生活がたいして変わるわけでもないので、この作品の乾いた突き放しっぷりはいいなー、とおもった。
そいで、彼女に散々振り回されるGeorge Segalがすんばらしくおかしい。
なんか起こるたびに、ぴきっ、てなって、口を半開きにして頭をゆっくり返してわらわらあたふた対応する。 ほんとに漫画みたい。
ホームコメディの王道だと思いましたわ。
せっかく、理想の、運命の女性(32時間前に離婚したって... )とめぐり合っても母がいちいち間に入ってくるので、なにもかもがらがらと崩されてしまう。 で、いいかげんあったまきて、母を車に乗っけて老人ホームを探しにいって見つけたところに置いてくるの。
結局ママには勝てないんだよね、というのを、こんなにも爽やかに面白おかしく描いた作品があっただろうか。
中心のふたり以外にも、法廷でのあれこれとか、身ぐるみ剥がされる兄の話とか、いちいち変でおかしい。 ユダヤ人のユーモアってこういうの、というのが割ときちんと出ているような気は、した。
あと、おばあちゃんがシリアルにペプシかけて食べていたが、あれって普通にあるもの?
11.12.2011
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