11.19.2016

[log] Seattleそのた1 -- Nov 2016

もうぜんぜん書く時間とかないわ。なんでだかわかんないわ。

シアトルの行き帰りの機内で見た映画をまとめて。
片道8~9時間だとちょっと短いよね。 まとめて映画をみるには。

My Bakery in Brooklyn (2016)
ブルックリンのFort Greene(Myrtle Ave. and Adelphi St.)のあたりで100年以上ブーランジェリーを営んでいるおうちで店主のIsabelleおばさんがふたりの姪(いとこ同士)に店を頼むわね、て言い残して突然亡くなってしまい、それぞれの道を歩んでいた性格正反対のふたりが喧嘩しながら店を立て直そうとするのだが、おばさんは巨額の負債を残していて、うちひとりの恋人が負債取り立て側の銀行にいたりしたので、それぞれの恋とかも含めてどうなるのどうするの、みたいなお話し。
結末はなんとなくわかっているとはいえ、パン職人もパティシエも出てこないし、なのにふつーに店は営業してるし、あまりにご都合主義でみんなハッピーすぎやしないか、みたいには思った。

でもエンディングでThanksのところにAmy's BreadとかFrankies Spuntino とか並んでいたので許すしかないわ。

The Family Fang (2015)

監督・主演がJason Batemanさん。
Fnag家のパパ(Christopher Walken)とママ(Maryann Plunkett)はソーシャルなどっきりを仕掛けてみんながびっくりする姿を撮影するのをアート稼業としてやっていて、姉弟ふたりは幼い頃からその手先として使われていて、その経験は彼らにとってトラウマだったりもするのだが、姉(Nicole Kidman)は女優(あんま売れてない)、弟(Jason Bateman)は作家(あんまぱっとしない)として巣立ってからは疎遠になっていて、ある日弟が怪我をして気を失っているうちに病院に親が呼ばれたことから家族みんなが再会して、久々に昔みたいなことをやってみたら見事に空振り、ついでに過去のいろんな恨みとか再燃するのだがそのまま別れ、そしたら強盗が頻発している地域の路上で両親の車が荒らされた状態で発見され、両親は行方不明、車内の血痕は父親のものと一致した。 両親は犯罪に巻き込まれたのかひょっとしてまたしても彼らの「アート」なのか? 

これらってアートなのか議論の他に、こういうのに子供を巻きこんじゃだめだろ、とか、だからこんな大人になっちゃったんだ、とか、でも家族だろ家族ってなにさ? とかいろんな問いが怨の字と共に渦を巻いてなんとも言えずすごい。
特に最後のほう、Christopher WalkenとNicoleの対決シーンときたらぞくぞくするくらい。

音楽、最初のほうの銀行強盗のどっきりのとこで流れるYesの"I've Seen All Good People”とかよかったかも。


The Infiltrator (2016)

80年代、フロリダの米国税関当局のエージェントRobert Mazur (Bryan Cranston)がマネーロンダリングして大儲けしていたコロンビアの麻薬カルテル+銀行を2年間に渡る別人なりすましの囮捜査で壊滅させた実話 - Mazur自身の回顧録を元に映画化したもの。

メインのお話しははらはらどきどきの連続なのだが、それ以上に、仮名に架空の婚約者(Diane Kruger)まで用意したりここまで作り込むんだねえ、ていうほうに感心した。 それと、複数の名前を使い分けていた“Trumbo”と同様、どれが本人なのかわからないとこまで自分を追いこんで仏頂面と紙一重で脂汗をたらしまくるBryan Cranstonの凄みが全開で、ほとんどそれがすべて、みたいなかんじ。

音楽は、最初にRushの”Tom Sawyer”が流れて、EndingでThe Whoの”Eminence Front”が流れて、あとLeonard Cohenの”Everybody Knows”も流れて素敵で、それで飛行機降りたらLeonard Cohenさんが… 

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