9日の青春映画学園祭、”Teenage”に続けてみました。 このお祭りの最後の1本。
『シスターフッド・オブ・ナイト 夜の姉妹団』
スティーヴン・ミルハウザー の原作短編は読んでいない。
これも“Tanner Hall”とおなじ女の子4人のお話しで、でも女子寮ではなくてみんな自宅で家族と住んでいて、でも姉妹団ていう目に見えない夜の秘密の絆で結ばれていて、それを繋いだのはSNSで、彼女たちは闇夜にこっそり集まるので謎だらけで、ある事件があったことから学校を含むコミュニティ全体の大騒ぎに転がっていく。
Mary (Georgie Henley)はなんでもできそうなカリスマ性もある番長格で、Emily(Kara Hayward - “Moonrise Kingdom”の彼女ね)はそんな彼女に憧れたり妬んだりで、わたしを見て!かまって! てBlogやSNSでわーわー言うしかなくて、この二人の散らす(というかEmilyが勝手に火をつけまくる)火花を軸に、アジア系でちょっと謎めいたCatherine (Willa Cuthrell)と素直なふつーのお嬢さんのLavinia (Olivia DeJonge)が加わって、エキセントリックなようでいて実はふつーにそこらにいる女の子たちだった - わかんないけどほんとのとこは - みたいな描き方をしている。
SNSとかネット系に寄ったりしているものの、NY州Kingstonという小さな町で起こった魔女狩りのような事件の顛末を追っていて、それがネットに起因するものなのかコミュニティの捩れによるものなのか、そこらへんがややぼやけてはいるもののポイントはたぶんそこにはなくて、女の子たちはやっぱり女の子たちだった。ていうあたりなのか。 男の子だったら秘密基地をつくってぜったいの誓いみたいのをやるようなやつ。 それがどれだけ特別なものだったのかは彼女たちにしかわからない。 誰もその跡を追うことはできない。 そういうもんでしょ、と。
冒頭の語りからある事件をきっかけに彼女たちの関係が暴かれてしまうことはわかっていて、だから見ているのはややきついところもあるのだが、終りのほうの展開は素敵で、更生しましただいじょうぶになりましたー。 たぶんな… のような突っぱねた描きかたをしていて、だってあたしら夜の姉妹団なんだから、という。
彼女たちの夜の逢瀬や彷徨いがPVみたいな撮られ方をしているのはちょっと普通すぎて残念だったかも。 もっと野良猫みたいなふてぶてしさと闇に寄り添う姿があっても。
他方でこれは家族のお話し - ファミリーアルバムとしてもあろうとしていて、それもわかるの。
Catherineのママとかおじいちゃんとか。
巻きこまれてえらい目にあう教師役でKumarが。
11.03.2016
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