11月5日のごご、新宿で見ました。 ほんとは”Everybody Wants Some!!”を見たかったのだがタイミングが合わなくて、すぐに見れたこっちを。 『ティファニー ニューヨーク五番街の秘密』
同じ監督による“Scatter My Ashes at Bergdorf’s” (2013)で描かれたバーグドルフ・グッドマンとは対照的に、地理的にはその対角線上にあるティファニーに関して思い入れみたいのはそもそもまああああったくなくて、むしろなんであの青い箱とか紐とか見ただけで異様に興奮したりきーきー騒いだりする人々がいるのか、その謎の答えをとってもしりたい。 あそこの上階にある桁の違ういくつかの品々とか初代デザインのMETに展示されているようなのは別として、下階(下界)の人々がギフトやお土産として買い求める品々って、デザインは凡庸だし繊細さのかけらもないし、それはねアメリカンスイーツとおなじくアメリカなのよあんなんでいいのよ、なら好きにすれば、だけどこのブランドのがそんなにすごくおいしいとは思えないし。 NFLのトロフィーだって、あんなの貰ったってあんま嬉しくないよね。 貰えるわけないが。
このドキュメンタリーは、当然のようにティファニー全面協力なんでも御開陳で、いまのデザインの責任者のおばさんまで出てきて懇切丁寧に歴史もブランドコンセプトもはりきって説明してくれるのでお勉強にはなるし、Blue Bookの魔法とか、古今の映画作品での引用例 - “Breakfast at Tiffany’s” (1961)は勿論、あーらなつかし”Sweet Home Alabama” (2002)のプロポーズのとことか、最近だと”The Great Gatsby” (2013)とか、ハリウッドセレブの熱狂 - Jessica Biel .. だとちょっと弱いか .. まで、なかなかてんこ盛りでふむふむ、にはなる。
割とへー、だったのがNYヤンキースのロゴのデザインもティファニー、とか、グランドセントラル駅の時計のステンドグラスも、とか。 お店も最初はダウンタウンの259 Broadwayにあってだんだん北上していったのね、とか。 NYのどまんなかを貫いて、ガキから老人まで、長きに渡って夢とかうっとりの大きなところを占めたり売ったりしてきたことはようくわかった。
見ていくうちにこれ、いったいどこに着地させるつもりなんだろうか、と不安になってきて、ほれ、名前おもいだせないけどあのバンドのあの曲でシメたりしてね、と思っていたら本当にそうなってしまった(しかも結構ひっぱった)のでびっくり。 しんない子もいると思うが、Deep Blue Somethingていうバンドの”Breakfast at Tiffany’s” (1995)ていうワンヒットワンダーがあって、ある時期は毎日毎朝、MTVでやっていたの。(よい歌だよ)
当時この歌を聴いていたティーンがメインの購買層に育ってきたから、ていうことかもしれないけど、どっしりしているようでこんな一発屋にもちゃんと気を配る、そのへんがすごいところよね。
ださいださくないは別として。
11.27.2016
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