11.29.2010

[film] Love and Other Drugs (2010)

金曜日は、Black Fridayで、みんなが早起きしてお買い物に突撃する日、ということになっている。 

んで、この日は、Record Store Dayでもあって、一応Other Music(祝15周年!)とかにも行ってみたのだが、あんましなくて(このはなしはまた後で)、すんごく寒いのでコートとかほしいかも、と思ってSOHO周辺でできるおかいもん、ということでJ.CrewのLiquor Storeとかにも行ってみたものの、いまいちノれるものもなく、しょうがないので、映画一本だけ見て帰りました。 

お買い物もだいじだけど、やっぱし愛がなくちゃね、ということで、"Love and Other Drugs" を。

"Brokeback Mountain" (2005)でぼこぼこにされて死んだはずの(死んだんだって…)Jake Gyllenhaalくんと、同じ映画で"The Princess Diaries" (2001)の頃からの善良なファンの度肝をぬくような格好で出てきて周囲を当惑させたものの、"Rachel Getting Married" (2008)がぜんぜんはまっていたものだから本性はひょっとしたらこっちなのかも、という気がしてきたAnne Hathawayさんの共演によるラブ・ストーリー、でございます。

設定は96年。 元気いっぱい、やるきいっぱいの富山の薬売り、じゃないPfizerのセールスマンを演じるのがJakeさんで、売りこみに行った先の病院でAnneさんに出会って、Anneさんは初期のパーキンソン病で、ほかにもいろいろ不安定で、でもやりまくるうちに仲良くなって、でもいろいろあってやっぱり離れたりくっついたり、というおはなし。 

背後に(当時)バイアグラがあたって大騒ぎ大儲けのPfizerのはなしも絡んでいて、で、それらが"Other Drugs"としてあるわけだが、愛は、愛こそがドラッグ(最強の)、ていうのと、でも愛は治療するだけじゃない、ていう、二律背反、みたいなのもある。
要は、こんがらがって大変である、と。  ちがうか。

最初はふたりが脱ぎまくってやりまくっている、て聞いたし、宣伝でLate Showとかに出てたJakeさんも、ああいうシーンを撮る時は、アメフトでパスをどう通すかを考えるみたいなかんじで狙う、とか冗談とばしていたので、ただのエロコメみたいなのかと思ったら、結構シリアスでまじめだったのでびっくりした。

ラストの告白のとこなんか、Creaとかフィガロの映画特集で取りあげられてもおかしくないくらいちゃんとした(はんぶんけなしてます)、そんなやつでした。
(原作 - 一応ノンフィクションだそう -  がしっかりしているだけかも)

監督は”Last Samurai”のひとで、いちおうそれなりに破綻なくできてはいるものの、あの映画のちゃんばらにぜんぜん血の匂いがしなかったのと同じように、この映画のエロはぜんぜんエロいかんじがしない、そこがちょっとなあ、だったかも。 いちおうR指定です。

ただ、主演のふたりがほんとにしっかりと演技しているので、そこは見てあげるべきでしょう。 ふたりの(画面上での)相性はなかなかよくて、もしこのふたりじゃなかったらどうだろう、少し若くなるけど、Joseph Gordon-LevittくんとZooey Deschanelさんあたりかなあ、てすこしだけ思った。

音楽は、96年なので、笑っちゃうくらいあれで。
出だしがSpin Doctorsの"Two Princes"で、そっからそのままThe Breedersの"Cannonball"につながる、というどまんなか(でもこれらの音は90年代前半だけど…)。ほかにもBilly Bragg & Wilcoとか、Beckさんとか、沢山聞こえてくる。

エンディングだけ、Regina Spektorの"Fidelity"だったけど。

寒くなり始めたいまの季節にちょうどよいやつだったかも。
Harry Potterもいかなきゃなのだが、とっても寒そうなんだもの。

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