11.07.2010

[film] Bedazzled (1967)

しんどい。

朝4時から電話会議にはいって、朝7時に一旦ぬけて会社にむかい、そのままずうっと深夜まで、がLondonから戻って以降、ずうっと続いた。

さすがに金曜日になるとゴミ同然、使いものにならなくなっているので、みんな早く帰ってやすんだほうがいい、とかゆってくれる。

それではお言葉に甘えて、とすたこら会社を抜けて、Other Musicにむかう。
ずっと本屋とレコード屋に行ってないので体中がかゆくて。
(先週行っただろーが。Londonで)

Other Musicでは、店内でちっちゃい展示をやっていた。
The Magnetic Fieldsのドキュメンタリー映画の公開にあわせての企画で、先週のオープニングにはStephinさんが来て店内DJとかやってた。

"All Our Friends are in New York: Exhibition of Stephin Merritt/The Magnetic Fields -Related History, Images and Ephemera"

バンドの写真とか、展示しつつ一部を売ってたり。(一枚$200はなあ...)
吸いこまれてしまったのが、Wendy Smithさんによる"The Wayward Bus"のジャケットの原画。(さすがに非売品だった)

手の届きそうなところで、この展示のポスターだけ、買う。$15、50枚限定。
まだぴちぴちだった頃のStephinとClaudia、色のかんじがよくて。

他に、つい買ってしまったアナログは、裸のラリーズとか、Dirty Projectorsの店内ライブとか、よくしらないBrooklynの地場モノとか、Broken Social SceneとSea and Cakeの7inchスプリット(完全ジャケ買い。あざらしとぺんぎん!)とか、The Fallの7inchとか。 

アナログはすぐ聴けないからなあー

一旦アパートに戻って荷物を置いてからLincoln Centerへ。

3日から10日まで、”The One, the Only Stanley Donen”という特集をやっている。

スタンリー・ドーネンてどーねん? というのはぼろぼろの脳があうあうしつつ精一杯はきだしたやつなので、かるく流してあげてくれるとうれしい。

当然、見たいのは沢山あるのだが、時間もないので観れるやつだけを。

で、晩の9:00から"Bedazzled" (1967)。 『悪いことしましョ!』ですね。

Maurice Binderによるタイトルデザインとそれに被さるDudley Mooreの音楽だけ、なんの映画だこれ、というくらい異様にかっこよいが、それ以外はお茶の間ぼんくらのださださで、そのギャップがたまんない、と言うひとは言うのかもしれない。

なにやってもさえない若者がDudley Mooreで、彼をたぶらかす悪魔がPeter Cookで、要はFaustを60年代イギリスでやってみたらこうなるかも、で、歌とかアニメとかいろんなアイデアとかセットはいっぱいあってあれこれがんばっているなあ、と思うものの、最後に残るのは我慢できなくなってぶちきれたDudley Mooreがべろだして「ぶぅ~」ってやる、あれくらいなのだが、でもなんか、憎めないやつ。

説教くさいとこにも、教訓話にもいかないところがよいのかも。
歌もダンスもできない大多数の若者達のためのミュージカル、のような、不思議にふっきれたかんじ、というか。  まだNerdなんていない、ありえなかった時代の。

Lustの化身としてRaquel Welchさんとかも出てくるが、そんなあんましエロくない。
あ、昔はお色気、とか言ったのだね。

もう夜になるとすっかり冬、でございます。

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