8月7日、月曜日の昼に羽田を発ってロンドンに行って、まだわかんないけど8月13日の日曜日の夕方に羽田に戻ってくる、という出張をやっている。
3月以来のロンドン、お仕事であっても東京の暑さから逃げられるのはうれしいし。
行きの便はBAので、婦人画報に載っていたかっこよさげな座席だったらー、と少し期待したのだが、昔ながらの、誰がデザインしたんだかの変てこなビジネスのあれ(窓側の人は寝ている通路側の人をまたぐとか)だった。フライトは14時間、3月のときは北極の真上を越えていったが、今回のはカナダの北を抜けてグリーンランド~アイスランドの上を通っていった。
機内で見た映画は2本。眠いしだるいし集中力ないので重そうなのと長いのはだめよ、で。
65 (2023)
映画館で見ていなかったやつ。93分。製作にSam Raimiの名前がある。
6500万年前、どこかの星で運送パイロットをやっているAdam Driverが病気の娘の治療費を稼ぐために宇宙に旅立つよって妻に告げて説得して、旅立ったら船は大量の隕石群にぶつかってどこかの星に不時着して、そこは地球らしいのだが(それがどうした?になるけど)他の乗客だか乗組員だかはみんな亡くなってて、絶望して死のうとしたら生き残った小さな女の子を見つけて、彼女は英語(なぜ英語?)が通じなくて通訳機も使えないのだが、身振り手振りで山の上にあってどうにか飛ばせそうな脱出用の船に向かってふたりで移動していく。 のだがその辺りには恐竜がうじゃうじゃなのだった…
ジュラシック・パークのリアルタイム・ほんもん版(or Adam Driverはプレデター)、で、次から次へと襲ってくるいろんな恐竜(だよね? あれ)を最小限の武器(光線銃みたいなやつ)で撃退したりやっつけたり、ふたりで助けあったり励ましあったりしながら山の上に向かうのだが、落ちてくる隕石の数も増えていってどうするどうなる? って。
そもそもはモンスターランドだった地球にいた恐竜 - 大きいの小さいの - が木の陰とかから突然、次々となんも考えずに襲ってくるホラーサスペンス、を狙ったのかもしれないが、たぶん、Adam Driverがずうっとはあはあ喘いだり呻いたり歯をくいしばったり脱いだり、走り回って全力で守ってくれる姿とか、その辺を見せたかったのではないだろうか、と思うくらい、Adam Driverが全身で踏ん張る映画になっていると思った。ゾンビ相手のときはあんなにやる気なさそうだったのに…
最後に彼がいた場所から6500万年経った地球のいま - 住宅地かなにかになっている – が映されて、彼が置いていった武器などが化石として掘りだされてざわざわ.. でもよかったのに、って思ったがそこまでのことにはならずー。
80 for Brady (2023)
65の次は80、で98分。こんなの日本ではぜったいやらないじゃろうし。
NFLのNew England Patriotsの、更にはクォーターバックのTom Bradyの熱狂的なファンであるLily Tomlin, Jane Fonda, Rita Moreno, Sally Fieldの4人のおばあちゃんが2017年のSuper BowlでTomを応援しよう、って苦労してチケットを手に入れてヒューストンまで旅をして、チケットをなくしたりいろんな人に会ったり助けられたりのどたばたの末に会うことができました、っていう実話(だったのか… って少しびっくり)。
萎れたり病気だったりで先がない(見えない)老人たちがベガスとかのお祭り地帯に行って一族郎党大騒ぎ、になるコメディって昔からある – 特におじいさんたちの方 - し、わざとらしくて嫌なところ - 老いを笑いのネタにしていたり - もあったりするけど、これは実話がベースということもあるのか割と切実なシーンもあったりよいかんじ。というかこの4人が真ん中にいるので、ものすごい安定感で違和感なく見せてくれる。 アメリカンフットボールがそんなよくわかんなくてもTom Bradyくらいはわかるし。
でもなー、Lily TomlinとJane Fonda が揃ったならここにDolly Partonも加えて”9 to 5” (1980)の続きでも見たいよねえ。みんな元気なんだし。
で、ロンドンに着いたら寒いくらいに涼しくてちょうどよくて。
街もずいぶんきれいになって… というほど動けていないのがもどかしいー。
だらだらしているうちに土曜日の朝になってしまった。いまから16時くらいまで、どこまで行けるか、なにを見れるかー。
8.12.2023
[log] London - 0307 -
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