8月16日水曜日の晩から19日土曜日の晩までのNYでのそのた。 時系列で。
NYに最後に行ったのは2020年3月、全世界規模のロックダウンが始まる直前で、あの時行っておいてよかった、しかないのだが、その後まさか3年半行けなくなるとは誰が想像しようか。
先週ロンドン便に乗ったばかりだったし、前週の時差ボケも出てくるだろうし寝なきゃ、なので機内映画はご飯食べながら1本だけ。
John Wick: Chapter 4 (2023)
170分もあった。前作のChapter 3で少しやりすぎじゃないかの感はあったが、ここまでくるともう無理、だった。いくらなんでも大量に殺しすぎ。Chapter 1の頃の俺の犬を殺したなー、はまだわからないでもなかったけど、組織の掟を破ったJohn Wickに世界中の殺し屋が押し寄せてきて、という古くからある任侠アクションを漫画的に広げただけ、なのだろうしゲーム(Matrix)の世界なのかもだし、あれらはゾンビのようなものだと思えば、なのだろうが、それにしても。 あれだけ狂ったようにいっぱい殺しておきながらあのラストってなに? しかなかった。 Donnie Yenも真田広之もなんかもったいないったら。
JFKからはAirTrain($8)とJamaicaからのLIRR(Off-Peak $5)でGrand Centralまで行ってみる。これまでタクシーかUberか、えんえん地下鉄か、の選択肢しかなかったけど、これはこないだのElizabeth Lineと並ぶ快挙、としか言いようがない。ここにくるまでに何十年かかってるんだよ!! はあるにせよ。
今回のホテルはライブのあるMSGから歩ける範囲、ということでChelseaにした。
チェックインしたのが20:30過ぎで、ここからの晩御飯はー、となると選択肢はそんなになくて、Cookshopにした(最後に行ったのは2011年だって..)。
とにかくもうPruneも、Porsenaも、Prime Meatsも、Pearl Oyster Barも(ぜんぶ”P” だな)、かつて大好きだったレストランはみーんななくなってしまった。もちろんそんなのどこでだってふつうに起こりうることだし、90年代から見ればもっとあれもこれも、なのだが、3年ぶりのこの場所で、改めて地道に探していかなければならないのか – いやもうそんな時間も体力も.. を何度も思い知らされてしまうのだった。
17日は10:30から”Oppenheimer”だったので、その前に、そのそばのVeselkaで久々のボルシェとパンケーキを。テラスの方でJohn Zohnさんと彼女もミュージシャンだとおもう女性がおしゃべりしていた。
映画の後は、そのまま12thを東に行ってAcademy Records → Mast Booksといういつものコースで、Academyは移転したBrooklynの方にも行かねば、だったので無理して買わず。Mast BooksではStéphan Crasneansckiの写真集 - ”The Encounter”。 Jean-Luc NancyやPatti Smithのテキストを収録。パウル・ツェランとハイデガーが出会っていたかもしれない黒い森のおはなし。
Mast Booksの並びにあって、T-MagazineやNew York Magazineの古いのを置いてくれていた怪しいデリがなくなっていたのがショックだった。
そこからバスで東に行って、J.Crewで当面の仕事着などをまとめ買いし、少し西の方に移転したMcNally Jacksonへ。昔のRizzoli Bookstoreがあったとこの近く。本屋ってほんとに好みだと思うけど、前の地下と1階に分かれていたほうが好きだったかも。ちょっとふつうの平屋建ての本屋ぽくなっちゃったかも。(本屋は1フロアだけだとつまんなくて、2フロアあると素敵で、でも3階までが限界主義) 雑誌も少なくなっちゃっていたし。
そこからFilm Forumに行って”Winter Kills”を見た。
晩御飯は、PruneのスーシェフだったNed BaldwinがつくったHousemanというところで、バーガーとかステーキの丁寧なつくりはさすがだし、デザート(桃のショートケーキ)もたまんない、と思う反面、やはりPruneの期待の斜め上から魔法としか言いようのない七変化の驚きを降り注いでくれたあのお皿たちにはまだ。 Gabrielle Hamiltonはなにをしているのか。Updateはないのか。
18日の金曜日、Strand Book Storeの開店(10:00)にあわせて飛びこんだものの、3階の古書コーナーが閉まっていてがっかし(前にもあった)。買ったのはJoan Baezの絵本 - サイン入り - くらい。
そこからMetro-Northで北の方に遠出すべく、Grand Central Stationへ。ここの地下のマーケットの並びも随分変わって、なんとVeselkaがオープン準備中でしたよ。
電車でハドソン河沿いを北上してTarrytownまで行ってそこから車で奥に入って、Blue Hill at Stone Barnsでランチ。ここに来るのは3回目くらい。蝉の声まで気持ちのよい夏の日で畑の方を歩いたり、牛をみたり(牛もこっちをみたり)、ここのカフェテリアのランチトレーで、ローストビーフ(ソースとか、なにもいらないの)と穀物のかたまりみたいにたまんないパンにエッグサラダに、ヨーグルトチーズケーキに。ここの晩のはとんでもないのだが、このお昼だけでもじゅうぶん。シネコンにいくとNYのこの辺の野菜をネタにしたと思われるキューピーのCMとか流れるじゃん、キューピーなんてお呼びじゃないのよ。
ここでいったん切ろうー。
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