4月1日、金曜日の晩、109シネマズの二子玉川で見ました。
MCUと言うべきなのかSSUのみっつめ、と言うべきなのか、TVで始まった”Moon Knight”とか、もう毎月のようにいろいろ出てくるのでわけがわからなくなっている。子供の頃、毎週いろんな怪獣とか怪人がTVに現れて世界を征服しようとするのでこんなんじゃそのうちみんな死んじゃう、とか絶望的になったあのかんじが蘇る。そうしてみるとマルチバースっていうのはうまい逃げ口だよね。(そもそも見なきゃいいのに..)
コスタリカの山奥にへりで調査隊が乗りこんでいって、渋るガイドを横に、Jared Letoが洞窟の前に仁王立ちになり、掌を切って流した血にコウモリの大群が襲いかかってくるのが冒頭。(威勢いいけどどうやって終えて帰ったんだろ?)
続いて、病院で血液の病で杖をついて弱弱しいMiloとずっとそこに同じ病で入院しているMichaelがいて、ふたりはこれからもずっと兄弟のように一緒にいような、って誓う。
時が過ぎて、MichaelはDr Michael Morbius (Jared Leto)になって、ノーベル医学賞を貰えるところまで実績をあげているのだが、受賞を辞退して、同僚のDr Martine Bancroft (Adria Arjona)と同じ血液の病気の治療に向けて邁進していて、冒頭のコウモリ採取もその一環で、あのコウモリの血液に治療のカギがあることを掴んだ - ネズミ実験では - ので、次の人体実験で自分にコウモリの血清を順番に注射していく。
注射実験がやばいことになるとやばいので、傭兵がいる密輸船のなかで、Martineと一緒に実験をしたらMichaelの体に変化が起こって瞬間移動とか瞬間弾除けとか牙とか爪とかがすごくなって、傭兵たちをばりばりに引っ掻いたり嚙みついたりしてどこかに消えてしまう。
この事件に警察も動きだして、被害者の血がぜんぶ抜かれていたりするので、ホシはどう見てもあいつだろう、って追い詰めていくのと、Michael = Morbiusは自分の身体に起こった吸血鬼としか思えない変容 - 超音波ですぐに居場所がわかるとか - に驚いたりしつつ、一番困るのは時間が経つと血液(ナチュラルでも人工でも)が必要になってへなへなになってしまうことだった。
他方で、突然元気になってしまった兄貴を見たMilo (Matt Smith)は自分にもそれをやってよ、ってねだるのだが、Morbiusはダメだって拒否して、でもMiloは勝手にこっそり自分に打ってばりばりに強くなって、そこらの人を襲うようになって、ひとりで悩んだりしているMorbiusと対立していくようになる。
後半は血抜き死体事件をめぐる警察とMorbiusとMiloの三つ巴の噛みあいになっていくのだが、MorbiusとMiloがなんであんなにがうがういがみ合うのかがあまりよくわからないの。X-Menのように人間に対する恨みとか拘りの濃淡があるわけでもTwilightの良いヴァンパイア - 悪いヴァンパイアのように人間への愛が絡んでいるわけでもない。どっちもおなじような境遇と病に冒されていたふたりがコウモリ人間 - 吸血鬼になって、その時点では善悪がどうの、とか判定できる状態ではないし、ただ血が欲しくなると容姿が変わってがうううとかなるのは同じで、Morbiusも最初に数人殺してて、Miloも殺してて、でもなんかMiloの方が悪っぽいかんじなのでふたりでいがみ合って取っ組みあって、不毛な兄弟げんかみたいで、流れとしては、治療法みつけた → 元気になりすぎた → こらしめた、それだけ? それだけであんな大騒ぎ? って。
たぶんその戦いを経ることで吸血鬼として生きることも含めた罪と業を背負う、っていうことにしたいのだろうけど、その先にあるであろう(たぶん蜘蛛男との)戦いもまだ見えない状態なので、スリムででっかい大人が犬みたいに吠えて絡みあっているだけみたいな。それだけでよいのだ、っていう見方があるのもわかるけど… Martineをのぞくと女性の影がぜんぜん薄いメンズのお話でー。
長髪で痩せた吸血鬼、というと好みだろうけど、”Only Lovers Left Alive” (2013) のTom Hiddlestonの方だよねえ。それにしても、デブでいがぐり頭の吸血鬼ってあんま見ないねえ。噛みにいったときに絵にならないからかなあ(どうでもいい)。
あと、こないだの”Venom”にしてもこれにしても、最後にでてくるMichael Keatonにしても、なんであんなにPeter Parkerを憎んでいるのかが謎すぎて.. (ネットで絡みにいく中年男みたいなかんじ?)
4.07.2022
[film] Morbius (2022)
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