19日の土曜日ひるま、浅草のしたまちコメディ映画祭で見ました。
多くのひとがそうだったと思うのだが、前の晩にものすごく屈辱的なことがあって頭が沸騰していて、クールダウンしなきゃ、ていうか109分だけでもバカの世界に身を退いてみよう、ていうのもあった。
映画祭のラインナップが出たとき、あんま公開される気がしなかったのでとりあえずチケット取ったの。 (だから”The Kings of Summer”も見れなかった。あと翌日から出張で”Absolutely Anything”も見れなかった ..)
ほんもんのBobby Farrellyもいとうせいこうも見れたし、よかった.. としておこう。
前作から20年、病院で廃人状態になっているLloyd (Jim Carrey)をHarry (Jeff Daniels)はずうっと介護しつづけていたのだが、Lloydが突然目覚めて(その理由がまたどうしようもなさすぎて泣ける...)、こんどは腎臓移植が必要なHarryのためにふたりでどたばた走り回ることになるの。
筋はその程度でじゅうぶんなの。 あとは天才バカボンの世界だから、なにがどうなったって、これでいいのだ、しかないの。 腎臓を求めて世界を旅するバディムーヴィー、その彷徨い感もロードトリップ感もこれっぽっちもでないまま、行く先々で屁を垂れ流していくばかりなの。
この続編製作が発表されたとき、自分ものけぞったし(せまい、とってもせまい)世界中がどよめいたものだったが、それでもこんなもん - そういうクオリティみたいなとこも含めてだれもがこんなもんだと思っていたし、そういう期待にじゅうぶんかつてきとーに、見事に、応えているとおもう。 だれもが満足して納得して5分もしたら微塵も憶えていない、あるのは屁の残り香、程度であるという。
あんな老人になりたいもんじゃのう。
あんま関係ないけど11月の「メナヘム・ゴーラン映画祭」はぜったい必見だから。
2010年11月、Lincoln Centerで行われた特集"The Cannon Films Canon”から5年、日本でもついに、ようやく、”The Apple” (1980) が見れる!! 監督(Menahem Golan)が自信たっぷりで作ったロックオペラだったのに、モントリオール映画祭で上映したら客がみんな帰っちゃって絶望してホテルで飛び降り自殺しようとした、ていう ... それくらいの大傑作なんだから。
10.10.2015
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