10.04.2015

[film] Wet Hot American Summer (2001)

もう10月かあ。
9月12日の土曜日の午後、中野(何年ぶりだろ)のこじんまりした劇場で見ました。

こういうのには普通に飢えているので当然のように見るの。Netflixとかで見れるらしいのだが、そんなのどうやったら繋げるのかわかんないもん。

公開された2001年だったら米国で暮らしていたはずなのに覚えていないのは、来たばっかしで設営とかに忙しかったからだろう(公開は7月27日だって)。

81年、アメリカのどこかのサマーキャンプの最後の日。
あんまやるきなしの運営する大人たち、子供たちはどうでもいい指導員たち、大人はどうでもよくてやりたい放題の子供たち、隣人などなど、これらがダンゴになって夏の最後の鬱憤だの欲望だのを思いっきり絞りだしたり吐きだしたり、規範も規律も教育もあったもんじゃなくて、大人も子供も野に放たれたただの動物。 学校モノであり職場モノであり擬似家族モノであり、それらをぜんぶ無軌道に痛快にぶっこわして、でも勿論だれも責任とろうとしない。出てくるぜんいん、自分がいちばん大事だし自分がいちばん正しくて偉いと思っている。 そんなどたばたコメディ。

そんなふうに出てくる大人たちは、Janeane Garofalo, Michael Showalter, Paul Rudd, Molly Shannon, Amy Poehler, Bradley Cooper, Elizabeth Banks, Peter Salett、などなど。
どいつもこいつもまだぴちぴちしてて一生懸命で愛らしいったら。

上映後の山崎まどかさんによるトークは、監督のDavid Wainとその周辺についてああそうだったのね!の連続だった。 “The State”の連中だったのかー。 でも放映していた頃って、TVはMTV漬けだったけど、笑いのツボのようなとことがあまり掴めなくてよくわかんなくて、TVのコメディに関しては断トツでSNLだった。 だってこの頃のメンバーときたらAdam SandlerがいてChris FarleyがいてRob SchneiderがいてDavid SpadeがいてMike MyersがいてPhil HartmanがいてNorm MacDonaldがいたんだよ。 毎週ほんとに笑い死にするかとおもった。

この頃の彼らと、これに続く(一瞬沈んで、96年くらいからの)Will Ferrellの時代が自分のコメディ世界観を作ったんだなあ、て最近おもう。

あと、こういうコメディグループやシーンの話しになると、よくMonty Pythonが引き合いに出されるけど、Monty Python、そりゃ大好きだけど、お互いぜんぜん別モノだからね。英国のバンドと米国のバンド比べてあれこれ言ってもしょうがないでしょ、ふつう。
ていうのと、最近思うのは共時性みたいなこと、同じMonty Pythonでも東京12チャンネルで見ていた人たちとその後に知った人たちとで受け取り方は大分違うはず。

2015年版の”Wet Hot ... ”はどうだろうか。そりゃ見たいけど、バンドの再結成ライブを見るのとおなじかんじかしら。

あと、あんな見事なパンフレットまで付いた上映会、本当にすばらしいったら。
翌週の”The Kings of Summer”も見たかったけど、行けなかったよう。

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