9.29.2015

[film] Ernest et Célestine (2012)

6日の日曜日の朝、なんとなく荒んでいたので渋谷でみました。

『くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ』

いつも腹をすかしているごくつぶし系の(自称)ミュージシャン、クマのアーネスト(おじさん)がいて、寮でクマの脅威を説かれてもそんなことないとおもうわ、ていうはねっかえりネズミのセレスティーヌ(女の子)がいて、この二匹が道端で出会ってなんとなくなかよしになって、お腹をすかせてうるさいアーネストのためにセレスティーヌはお菓子屋襲撃を手伝ってあげて(いけないことよね。 たぶん)、ふたりしてすたこら逃げるのだが雪山のアジトを包囲され攻防戦の果てに捕まって、アーネストはネズミ側で裁判にかけられて、セレスティーヌはクマ側で裁判にかけられて(それって法的にどうなのか、クマの法とネズミの法って並べられるものなの? とか) 二匹の運命やいかに ... なの。

これがニンゲンの世界だったらダークなノワールか拳系の社会正義を説くドラマになってもおかしくないのだが、クマとネズミのアニメだもんだからゆるゆるで、どかどか騒ぐかちょろちょろ騒ぐかしかなくて、なんかわかんないままにみんなうんうん納得させられちゃって、こんなふうだから差別や格差はなくならないんだとか、だから世界は変わらないんだ、とか結局は食べ物(エサ)なんだろ、とか、つっこみたいひとはつっこむのかもしれないが、べつにいいの。 クマとネズミって、それぞれのサイズの比も含めてアニメーションで動きを表現するのに理想的だよねー、とか改めて思った。

クマとネズミだってこんなになかよしに共存できるのにニンゲンときたらまったくなにやってんだか、とぶつぶつ怒りつつ、そのまま伊勢丹前の抗議に向かったのだった。

日本語吹き替えはとてもよいかんじだったが、オリジナル版のアーネストの声はLambert Wilson、英語版はForest Whitakerなのね。  どっちも見てみたいかも。


あんま関係ないけど、ネズミのガンバをあんなふうにするのはいいかげんやめて。
原作の薮内正幸の絵のガンバしか認めないんだから。

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