9.22.2015

[log] September 21 2015

日曜日の昼間にシアトルに着いて、月曜日の午後遅くにサンノゼに来ました。

シアトルへの行きの飛行機で見たのは1本だけ。
あと、ぼーっとした頭で”Spy”をもう一回見た、くらい。

Far from the Madding Crowd (2015)

原作は1874年のThomas Hardyの小説。(読んでいない)
wikiを見る限りでは邦訳は2つ。タイトルは『遥か群衆を離れて』とか『狂おしき群をはなれて』とか。

19世紀、ヴィクトリア朝時代の英国、ドーセットで伯母の手伝いで農家をやっているBathsheba Everdene (Carey Mulligan)(..なんかKatniss Everdeenを思い起こさせる)は、まず隣で羊飼いをやっている誠実そうなGabriel (Matthias Schoenaerts)男から求婚されて、伯父の遺産として受け継いだ大農園にやって来ると今度は近所のお金持ちWilliam (Michael Sheen)からも求婚されて、でもどちらもありがとう考えときます、て応える。3人目に現れたのはちょびヒゲの軍人 - Frank Troy (Tom Sturridge)でかっこつけててアグレッシブで、彼のアピールに負けて結婚するのだがこいつがしょうもない遊び人の浪費家で(ヒゲの軍人にろくな奴いない)、かつて結婚を誓った女が困窮の末に亡くなったことを知ると絶望のあまり海に入っていって帰らぬひとになっちゃって、彼の遺した借金返済のために隣りのお金持ちと結婚することにしたその式の日に。

やや冗長だしカメラがいまいちなのだが、これはCarey Mulliganのいろんなふうに湿ったり曇ったり惑ったりするその瞳と口元にやられる映画、というだけで十分なのかもしれない。 あと、”Inside Llewyn Davis”でもそうだったように歌も素敵なの。

この原作、67年にも映画化されていて、そのときの主演はJulie Christieだって。これもみたいなー。

今回のは久々のANA便で、ここんとこずっと乗ってきたJAL便と比べるといろいろ思うところあった。

ビジネスの座席のレイアウトは、どっちも工夫してるなあ、と思うものの、Jのが頭絞ってひねくりだすように考えたかなあ、とか、洋画のセレクションは昔はAのがよかった気がしたがいまは互角かなあ、とか、コントローラーはJの悪口をさんざん言ったけどAのもいまいちだねえ、とか、お食事は昔はAの圧勝でいまもその地力は残っている(バゲットとかよい)ものの、Jも相当がんばったんだねえ、特にメインの食事のあとのお好みの幅の広さとか。  こっちは運んでくれれば文句ないから別にいいのだけど、ついあれこれ比較したくなってしまうのって、よくないよね。

シアトルの昼間、日曜の午後は、タクシーとばしてダウンタウンまで行って、数年ぶりにEMP museum行って展示をみっつ見た。 “Nirvana: Taking Punk to the Masses” (これとジミヘンのは、もう常設なのかしら) と”What's Up, Doc? The Animation Art of Chuck Jones” (これが一番みたかった)と、”Star Wars™ and The Power of Costume” (ここだけ別料金)。

みんなが大好きLooney Toons - Chuck Jonesはほんと楽しくて、(特に年寄りは)みんなニワトリみたいにケコケコ笑っていた。 しかし、コヨーテの尻尾って北斎の「神奈川沖浪裏」から来たってほんとなの?

で、そこからアナログを買うべくそこの近所のSilver Platters行ったら閉まっていてショックで立ち直れなくなる。 今回は荷物少なめだから買うのは7inchだけにしようと思ってきたのにー。
前回、Easy Street Recordsがなくなってて衝撃だったのに、こんどはここまで。

で、時間が空いてしまったのでSeattle Aquariumに歩いて行ってみる。天気わるくなかったし。
ちょうど、山火事の煙で喘息持ちになったここのラッコのMishkaが訓練して自分で吸入器を使えるようになった、ていう記事を読んだので会いにいこう! と。

水族館は海沿いの木造のでっかい平屋で、おもしろかった。いっぱいの鮭とかおいしそうだったし、ラッコもでっかくてくるくるまわっていた。どいつがMishkaかはわからなかったけど。
来週の26-27は”Sea Otter Awareness Weekend”なのでシアトルのひとは行くべき(なにやるんだろう)。

で、またタクシーで戻って(往復で$80.. ばかばかばか)、ホテルの裏のいつものシネコンで映画いっぽん見て、でもうろつき足らなくて日が沈むまでもやもやうろうろしてた。 天気のよい日曜日なのにさ。

サンノゼに向かう前、前日のショックが尾を引いて、空港のSUB POP Shopで7inchを4枚(知ってるのも知らないのも)買ってしまう。 それくらいショックだったということなんだ。

サンノゼは、シアトルより更になんもない。 荷物あけて、寝て、荷物つめて、次。これだけなの。

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