13日の木曜日の晩、新宿で2本みました。にんげんて ... とじわじわ厭世観が襲ってくる2本。
Kevin Smithの新作なので、これは見ないわけにはいかない、というふうにされてしまった(いつからなのか、かわいそうに ...)ひとりなので、こればかりはしょうがないの。
邦題は「せいうちくん」でよかったのではないか。
“Red State” (2011) 以来(間にTVシリーズの”Jay and Silent Bob” サーガがある.. 見たい)の映画で、あれは相当におっかなくて救いようのないやつだったがこれもそんなふうな。
Podcastで相棒のTeddy (Haley Joel Osment) としょうもないバカトークをやっているWallace (Justin Long)は、Kill Billの真似して日本刀振り回して自分の脚を切り落としてしまった哀れなガキの取材でカナダに飛ぶのだが、着いてみるとそのガキは亡くなっていて、仕方なく酒場で飲んだくれているとトイレの貼りチラシに「おもしろい話聞かせます」みたいのがあったのでそこに電話して行ってみる。 車で2時間くらいの山奥にたどり着いてみると大きな家に車椅子の老人 - Howard Howe (Michael Parks) がひとりで暮らしていて、昔いろいろあったふうな貫禄の老人で、お話し楽しみだ、てうきうきしてたらお茶になんか盛られていたようで眠らされて、翌朝どんより気がついてみると片足がないの。 なんだよこれって怒って吠えると、老人は車椅子から立ちあがって凶悪な目で睨みつけ、若い頃のセイウチとの思い出をしみじみ語りだすのだった ...
こうして哀れWallaceはセイウチに改造されちゃって、生魚を与えられて飼育されちゃうの(ほんとよ)。
他方で全身セイウチになっちゃう直前、彼からの必死の電話を聞いたGFのAlly (Genesis Rodriguez)とTeddyは彼の足跡を辿ってカナダまで来て、そこで地元の連続猟奇殺人犯を追い続けている元刑事のGuy Lapointe(えーと演じてるのはあいつ、ね)と出会って、いろいろ話を聞いて追っかけていくと ...
Kevin Smithのお話しって、こないであそこであんなことがあってさー、おっかねえよなあー、みたいなどこかから流れてきた都市伝説みたいなやつを捏ねて丸めて映画に仕立てるのがうまくて、これもそんなやつ。英国版Craigslistに載っていた実際の依頼話から、こんなんなっちゃったりしてな、みたいに転がしていった彼の声が聞こえてくるようで、そんな彼の手癖みたいのが嫌なひとにはちょっときついかもしれない。
ラストはなかなか哀れで悲惨なのだが、でもWallaceのキャラクター設定がそもそもいけすかない奴なので因果はめぐるじゃのう、みたいな見方もできてしまう。
それにしても、“Red State”もそうだったけど、Michael Parks、おっかなすぎる。
でもセイウチくんの造型、もうちょっとなんとかしてもよかったかも。ショッカーの改造人間のがまだこわいかんじだし、あれじゃSNLの被り物だわ。
それと、コンビニの店員役でKevin Smithの娘とJohnny Deppの娘が揃って横に並んでて、なんかおかしかった。
8.22.2015
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