8.23.2015

[film] The Final Member (2012)

13日の木曜日の晩、セイウチだけで終るのは悲しかったので、同じとこで続けて見ました。
セイウチは縫って転がす映画だったが、こっちは切り取って立てる映画、だった。 だっきん。

『最後の1本 ~ ペニス博物館の珍コレクション~』

アイスランドで、世界に一軒だというペニス博物館を個人で設立して運営しているおじいさん - シッギがいて、博物館では顕微鏡で見るようなハムスターのから、でっかいセイウチとかクジラとか、そういうのまでいろんなのを収集展示しているのだが、ホモ・サピエンスのだけまだ空席になってて、その1本をだれからどうやって調達するのか、という話になったとき、2名が名乗りをあげてくる。

ひとりは地元アイスランドの名士、元冒険家で全盛期には300人(除.商売女)とやったもんじゃ、と自慢する95歳のおじいさんで、もうひとりは米国の牧場主(たぶん共和党支持)で、彼は自分のやつを「エルモ」と名付けてアメリカ合衆国とおなじようにぶんぶんプライドを持って振り回し、先っぽにStars and Stripesのタトゥーまで彫り込んで「自分が生きているうちに切り取っていい」とまで言う。... よくわかんない。

このふたりがリングで直接対決したり審査委員会が開かれたりするわけではなく、時間の経過と共にどうなっていっちゃうんだろ、ていうのがテーマで、例えばアイスランドには過去の判例によるとLegal Lengthていうのがあって、サイズとして12.6cmらしいのだが、アイスランドのおじいちゃんが、歳と共に縮んできたのでやばいかもしれない、ていうとことか、アメリカ人が俺のエルモを早くなんとかしてやってくれ、といちいち電話してきてうるさかったりとか、まあほんとにどうでもいいようなやりとりが続いていく。

長いの、太いの、固いの、形がどうの、強いの、そういうのに対する太古からの幼稚で奇怪なオブセッションと、ホモ・サピエンスの展示で一等賞を取ったる、ていうのはおそらく地続きで、オトコっていくつになっても、どこの国でもガキっぽくて愚かでしょうもないんだねえ、ていうのをシンプルに笑ってやればいいのだろうが、ひょっとしたらこういう所業を愛おしくおもったり感動したりする奴もいたりするのかしらん?

いたら気持ちわるいなあ、と思いつつ、これはこれで勉強にはなったのでよいか、とか。
どうせなら展示したいひとはみんな持ってきて並べてよし、にしちゃえばいいのに。

博物館ではあれのオブジェとかも収集しているのだが、日本なんて神社信仰と絡めてもっとすごいんだからね! ていうのを右翼のひとたちはアピールしてみては。

あと、星条旗のタトゥーを掘るとこ、ボカシ入れてどうすんだよ。エルモがかわいそうじゃないか。
あと、棒と玉と袋って、3つで1セットなんだね。

あと、一応ドキュメンタリーなの。

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