15日の21時過ぎ、MI5のあとにそのままフロアをひとつ上って、見ました。
これ、昼間だとガキがうるさくて嫌かも、と思ったので夜中の回にした。
普通の3Dで、MX4Dとかいうのはどうかなあ、と、まだなんか試す気にはなれない。
映画をアトラクションとしてわーわー楽しむ、ていうのは別にやってれば、て思うけど、アトラクションの楽しみと映画の楽しみって別のものだよね。 自分が映画に求めるのって、同じものをモノクロのサイレントにしても迫ってくるなにか、なのだろうなー、とか。
たしか”Jurassic Park III” (2001)のラストで、翼手竜が悠然と島の外に飛んでいったので、そのあたりから繋がるかと思ったのだが、どちらかというと93年の最初のからの地続きらしい。
両親の関係が微妙になっている兄弟がふたり、バケーションで恐竜の島に送られて、弟ははしゃいでいるものの兄はどうでもいいかんじで、島で彼らを受け入れる叔母 (Bryce Dallas Howard) はJurassic Worldの会社の重役で忙しくてそれどころじゃないので、VIPパス渡すからあとは好きにしといて、で済ませたい。
オリジナルのお話しが恐竜を現出させて彼らの生息圏 - Jurassic Park - を作る、というところで発生したいろんな問題を科学者と一緒に乗り越えよう、ていうのだったのに対し、こんどのは恐竜の世界 - Jurassic World - としてはビジネスも含めて出来上がっていて、恐竜のこわさとかリスクも十分わかった上で、その世界をどうやってまわして収益を出していくのか、というのがテーマのひとつになっている。対応しなければいけない問題も、科学者がなんとかする領域から軍人が統治する方向に質が変わってきている。
で、ビジネスの要請もあって遺伝子操作で「設計」されたすごく凶暴で知能も優れた恐竜を作りあげたらそいつが脱走して園内大パニック、ていう筋書きも、周囲から都合よく放置された子供たちがそこに取り残されて、それをなんとかするために、地道に小型恐竜の訓練を仕込んでいた元軍人 (Chris Pratt)が動き出す、ていう流れもすごくお馴染みでわかりやすくて、その流れのなかで腹黒い連中がガブガブやられていくところも、まるで意外なところはないの。
そういうなかで、どこまでおもしろくできるんじゃろ、て思わないでもないのだが、なんかおもしろいのよ。
80年代によくあった、初期インディ・ジョーンズとかもそうだけど、おおらかで無責任でご都合主義てんこもりの冒険 - 二社択一の過酷なサバイバルゲームではない、やったらできちゃったじゃん、みたいなてきとーなノリが、なに考えてるのかわからない恐竜相手にうまく機能している。
で、そういう予測不能な恐竜の動きがだんだんに加速して制御しきれなくなったところで一気にパニック映画から怪獣映画に変貌するあたりの、それどころじゃないジェットコースター感も見事だと思った。 あれじゃゴジラの「南海の大決闘」だし。 子供にとっては最高の夏休み映画だよね。
嫌な奴がやられてしかるべき、の掟から外れて唯一へんな動きをしたBryce Dallas Howardさんの位置もおもしろい。 見境なくなってでも懲りずにだんだんパワーを増していく謎の女。 あんなハイヒールで走り回るところも含めて。
でも続編あるとしたら、どうするんだろ。生き残りの責任とらされて当然クビだと思うけど。
監督は、"Safety Not Guaranteed" (2012)のひとで、あれ、変な映画だったけどおもしろかったもんね。
あと、子供のころ恐竜図鑑が友達だった子にとっては、すべてが驚異的で、夢みたいな映画だとおもった。アンキロサウルス(のしっぽ)とモササウルス(ばっしゃーん)が見れただけでいいの。
8.24.2015
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