15日の夕方、茶碗のあとにそのまま六本木でみました。
おもしろかったー、くらいしか言うことないの。
冒頭の飛行機ぶらさがりから、オペラハウスの追っかけっこも、モロッコのハッキングも、ロンドンのベンジーあやうしも、ぜーんぶ無理なくつながっている。 その「無理なく」がEthan Hunt = Tom Cruiseの超人的ななにかによって支えられていることは十分わかった上で、結局なにひとつImpossibleじゃないのよね、ていうのも程度のひくい愚痴にしか聞こえない。
EthanのいるIMFは世界中でろくなことやってないよね、とCIAへの併合が求められるなか、消息不明だったり死んでいたりするはずの工作員を集めた謎のシンジケートの存在が浮かびあがって、今回の追っかけっこはそのシンジケートの闇と野望を巡って繰り広げられるのだが、結局のとこ、近代国家そのものがRogue Nationとしか言いようがないやくざとろくでなしの集合体じゃん、悪も正義も糞ミソじゃん、てみんなわかったとたんに、Ethan Huntとその一味、がものすごく活き活きと自在に動きだして止まらなくなる。
今後のはシンジケートとEthanの間で仲立ちをするIlsa Faust (Rebecca Ferguson)の謎の無敵ぶりも含めて、スパイもの、ていうのはこうでしょ、これが見たいんでしょ、ていうとこにうまく運んでくれる。 しかし”Faust”って ...
映像としていちばんぞくぞくおもしろいと思ったのがオペラハウスのステージ裏と客席の間で「トゥーランドット」をバックに繰り広げられる狙撃戦、どっかで見た気もする、というところも含めてとってもクラシックで、見るものと見られるもの、絶えずくるくる更新されていく視線とその先、その全体を指揮しているのはどこの誰か、とかいちいちスリリングなの。
あとラスト、悪の首領を追いつめたところで、最近のこういうのって敵を木っ端微塵にしてバイバイ、みたいのが多くてちょっと嫌だったのだが、そうじゃないようになるとこもよかった。
それにしても、Simon Pegg、改めてすごいねえ。これに出て、Star Treckに出て、Star Warsにまで出る。
『墓場から宇宙まで - Simon Peggと21世紀スペクタクル映画における正義のありよう』みたいなタイトルでそのうち誰かが論文を書くはず。
でも、Ethanたちがほんとに正義の善玉なのか、ってまだ安心ならないのよね。
レコード屋の女の子を殺したやつは絶対わるいけど。
で、MI6は”Spectre”で復讐してくるんだね。
8.24.2015
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