20日、日曜日の晩、小雨、Islington Assembly Hallていうとこで見ました。
町の公会堂みたいなかんじのホール。 一階はスタンディングで二階が椅子席。 体力的にがんばれる自信なかったので二階にした。
前座はThe ClienteleのAlasdair MacLeanさん。最初はThe Clienteleが前座、って書いてあった気がしたのでチケットをとったのだが、来てみたら彼のソロになっていた。 べつにいいけど。
ステージの端っこ、エレクトリックギターのみで座って7曲くらい。 ギターのアルペジオの少し翳りのあるかんじ、呆けたようなヴォーカル、これだけで、あーThe Clienteleだわ、と思い、Vini Reillyみたいかも、と思ったら3曲目でDurutti Columnをやります、と言って弾きだしたのでとっても驚いた(曲は”Messidor”だった。かな?)。 終わったら肩で息をしていたのでえらく大変だったみたい。 次回はバンドのほうも見ないと。
Lambchopのライブは"Aw Cmon"/"No You Cmon"の頃から数えて3回めか4回めくらいで、前回みたのは2012年、NYの(le) poisson rougeで、前座がYo La Tengoの変名バンド(Charlie Horseとかいうの)で、アンコールは両バンドの共演になって”Guess I'm Dumb"とかやってくれたの。
ステージにドラムキットはなくて、立ち作業用の机があってそこにラップトップとかパッドとか。あとはグランドピアノ。
出てきたのはBass - Kurt - Pianoの3人(前回はたしか5人編成だった)で、Kurt Wagnerさんがボタンを押すとびりびりしたエレクトロのビートが鳴りだし、ギターも持たずにヒップホップのような仕草で歌い始めたので、すこしだけびっくり。 野球帽(これは昔から)だし、映像だけだと完全に枯れたおっさんが少しおかしくなってヒップホップ始めたようにも見える。
最初の数曲は立って体を揺らしたりポーズきめたりしながらふんふん歌って、その後はギターを持ったり下ろしたり、ギターはちりちりかちかち、微小な擦過音のようなクリック音のようなのがかろうじて聴こえてくるかんじ。 これも声の一種、のような。
重くはないけどやや厚めのエレクトロの上にうねって筋をつけていくベース、粉砂糖みたいにぴらぴら降り注ぐピアノ、これだけだとお洒落なラウンジミュージックにしか聴こえないのだが、そこにKurt Wagnerの煮干しみたいな干し梅みたいなごつごつ呻くようなヴォーカルが絡むとああLambchopだねえ、になる。 音の外枠は随分ジャンプしたように感じた前作の"Mr. M"よりも更に大きく変貌して、もう誰もオルタナ・カントリーのバンドとは言わないだろう(本人たちも気にしていないと思う)し、でも、やはり鼓膜に直接触れてくるような親密な声と音のタッチはLambchop、としか言いようがない。
愛想はよいけどあまり喋らないKurtの横でピアノのTony Crowさんが結構バカなネタとか、Facebookの歌 - ♪ともだちのともだちのともだちのともだちのともだちはぁ 〜 ♪ みたいなの - をばしばし飛ばしてくるのがおもしろすぎて、こんなのでよいのか、とか。
本編1時間ちょっと、アンコールで20分くらい。アンコールで久々に聴いた"My Blue Wave" - エレクトロなし - が気持ちよすぎて死ぬかとおもった。
この流れでは”Guess I'm Dumb”はやっぱりやってくれなかったねえ。
8.23.2017
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