6日、日曜日の昼間にBFIで見ました。
BFIって土日の昼間は家族で楽しめる映画とかワークショップをやってて、そのシリーズの一本。
英国の児童向け映画としては昔から有名で、でも見たことなかったので行ってみた。
客はぜんぶで5人くらい、うち子供はふたりくらい。
20世紀の初め、Waterbury家はパパ、ママ、Bobbie(Jenny Agutter)、Phyllis (Sally Thomsett) 、Peter (Gary Warren)の3兄弟、5人家族でロンドンで幸せに暮らしていたのだが、ある日家に大人ふたりが現れて、口論した後でパパはどこかに連れていかれてしまい、ママと子供達はヨークシャーの田舎の家に引っ越すことになる。 ぼろぼろの一軒家でいろいろ心配でわからないことも多いのだが、必ずパパは帰ってきますから、とママはやたら力強いの。
映画は長女のBobbieを語り手に、パパはそのうちきっと現れるからと固く信じて毎日毎日線路脇で通り過ぎる列車を見つめて過ごす子供たちと、そうしていて起こるいろんな出来事 - ロシアの病人とか足を怪我した学生とか、都度助けてくれる駅員とか近所の医者とか謎の紳士とかとの交流を綴っていって、基本は信じるよいこは救われる、神さんはちゃんと見ててくれる、のであんま心配はいらないのだが、でも子供の時分にこれ見たら胸が痛くなっただろうなー、くらいの程よいしょっぱさは感じられる。いまだに。
お姉さんのBobbyと次女のPhyllisとまだガキんこのPeterのトライアングルがよくて、3人がお手上げのときはフランス語もばっちりのママがいるし、駅員おじさんもお医者さんも助けてくれて頼りになるの。ご近所にはレスペクトだし、困っているひとや苦しんでいるひとがいたら分け隔てなく助けてあげること、とか教えてくれることもいっぱいある。 まじで。
そういう子供たちに訪れるラストの贈り物はわかっていてもよかったねえ、しかないの。
最後に登場人物みんなが電車に手を振るみたいに画面のこっちに向かって手を振ってくれるのもよいの。 47年前のバイバイ。 最初にこれを見た子供たちはみんな手を振り返したんだろうなー、って。
あと、列車と子供たちって、なんであんなに絵になるんだろうね、とか。
小さい頃って列車を見ていろんなことを考えたよね、なんで手を振ってくれるひととそうじゃないひとがいるのか、とか、なんでまるごとすれ違って行っちゃうんだろうとか、すれ違ったらまた会うことってないのか、とか距離とか速さとか届かないこと、などなど。 列車を見る子がみんな真剣に見えるのは手を振りながらそういうのを一生懸命考えているからだと思うの。 そのかんじが胸をうつのではないかしら。
ねえねえ、80年代末に The Railway Childrenていうバンドがあったんだけど(最近復活してるみたいだけど)、ちょっと好きだったんだけど、しってるひとー?
8.12.2017
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