5日の土曜日の午後、PiccadillyのPicturehouse Centralでみました。
Nova Scotiaに実在したフォーク・アーティストMaud Lewis (1903-1970)の評伝映画。
若年性関節リウマチを患うMaud (Sally Hawkins)は親から相続したはずの家を兄に勝手に売られて、同居しているおばからも嫌われて行くところがなくなり、ハウスメイド求むの張り紙を出した直後のEverett (Ethan Hawke)の、その紙をひっぺがして押しかけて住込みで暮らしはじめる。
最初Everettは異様な雰囲気のMaudを嫌がっていじわるして、互いにしょうもない喧嘩ばっかりしているのだが、Maudの作ったご飯食べると静かになり、だんだんにしょうがねえな、になっていって、やがては不器用に結婚して、というお話と、家事の合間に家の壁とか捨てられていた板切れに勝手に絵を描きはじめたMaudの作品がNew Yorkから来た婦人の目にとまって、もっと描いて、て頼まれて、家の前で一枚$5とかで売れるようになって、というお話と。
いつも体を丸めて縮めて - 病気だからだけど - ぶつぶつ悪態をつきながら家事したり喧嘩したりして、絵を描くときだけ柔らかい表情になるMaudと、無口で無骨で乱暴で、こっちも文句言ってばかりのEverettが道端の物置みたいに小さな小屋で寒さに震えながら暮らしていく、そのかんじ、ふたりの時間がとても素敵に出ていて、とにかくふたりがよいの。
Sally Hawkinsの最初から老婆みたいな演技もすごいのだが、"Before"シリーズとは真逆でいつもしかめっ面して殆ど喋らない - 体型まで含めて北の漁師になりきっているEthan Hawkeがすばらしい。
やがてMaudが有名になってWhite Houseに絵が売れたりTVカメラも来たりして、でもMaudの病気も悪くなっていって、という後半は見ていてやっぱりつらいのだが、最後はあんなふうだったなら、よかったのかなあ。
あと、Maudの絵がやっぱりかわいくてすごくいい。 猫とか鳥とか、「素朴」とかあんま使いたくないけど、かわいいの。 ほしい。
エンドロールで生前のMaudを撮った動画もでてくるのだが、絵のなかにいるみたいにかわいらしい素敵なひとだったのね。
彼女の絵はここで少し見れる。
https://www.artgalleryofnovascotia.ca/maud-lewis
あと、地味だけど衣装がとてもよいの。Nova Scotiaの風景にあっていて。
Nova Scotia、一回行ってみたいなー。 お魚おいしいんだろうなー。
8.10.2017
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