8.24.2017

[art] Adventures in Moominland

17日にようやく船便が来て、本とかレコードとか、ないと死んじゃう系のやつ(.. べつに生きてたじゃん)はとりあえず手元に届いた。箱を運んできたおじさんたちが、みんな階段で死にそうになっていてかわいそうだった。 おじさんのひとりに「おれなんかうちに5000枚ヴァイナルあるぜ」て言われたのが少し癪で、でもこんなのほんの一部で日本にはもっといっぱいあるもん、とは言い返せなかった。

Despicable Me 3

で、そのあとに町に出てみたやつ。 BFIのIMAXの壁には Minionsがでかでかと貼られていたのだが、映画はもう終わりそうだったので慌てて、シネコンのものすごく小さい部屋でみた。

80年代のTVで悪戯ガキみたいなキャラで有名になった後で捨てられて腐っちゃった奴(Trey Parker - いかもに)が悪者に成長して、GruとLucyはAnti-Villain League (AVL) を突然クビになって、それを知ったMinionsはみんな呆れて出ていっちゃって、あとは、Gruの双子の兄弟のDruが出てきて、3人娘のちいさいのはユニコーン捜しに夢中になって、と、個々の細かいネタで少し笑えるくらいで、とにかくいろんなエピソードがチャンネル変えるみたいに替わっていくので、飽きない、ていうひともいるだろうし、集中できないので飽きる、ていうひともいるんだろうなー、って。

Gruの兄弟 - 鏡になっててぜんぶ反対 - を出すのも、Minionsや三人娘と並ぶ、たぶん家族とか一族郎党、みたいな変な集団のおかしさを追っていく流れのなかにあるなにか、なのだろうけど、個人的にはMinionsがうじゃうじゃ騒いでいればよいだけなので、なんか薄まっちゃったかなー、はあった。

前宣伝とかではみんな80年代80年代いうのでどんなかと思ったけど、そんなでもなかった。音楽はほとんどイントロで終わっちゃうし(まあ、フルで流すのもあれか)。 いっこだけダンスバトルのとこで、"Into the Groove"が流れるのはよかった。 そういえば、『マドンナのスーザンを探して』でこの曲が流れるシーンにGruみたいなハゲが映っているんだけど、しってる?

Pharrell Williamsの音楽は相変わらずすばらしいねえ。

それが終わったあとで、South Bankに移動して、これも週末で終わりそうだったやつに行った。

Adventures in Moominland

家族・子供向けのアトラクションみたいで、でも具体的にどういうものかわからんし、でもなかにムーミンがいるんだったら(いねーよ)見たいし会いたいし。 えんえん悩んでいるうちに出し物も夏も終わってしまいそうでやんの。

チケットは15分間隔で区切られてて、その時間に会場の入口に集まる。 そこにはトーベ・ヤンソンの書いたムーミン本のでっかい背表紙が並んでいて、入口も大きな本の表紙になっていて、ガイド役のお姉さんがみんなムーミンは好きかなあ? とか聞いて - でもこの回にいた子供はひとりだけ - さあみんなで冒険に出かけよう! おー!! ...みたいなかんじ。

中はテーマ毎に作りこまれた小部屋がうねうね連なっていて、樹があったり岩があったりお部屋だったり暗かったり明るかったり風が鳴っていたり虫が鳴いていたり、いろんなところに小窓があって、そこにムーミンの絵とかトーベ・ヤンソンの手紙とかがこまこま埋めこんであって、その7〜8つくらいの小部屋をみんなで移動していって、だいたい1時間くらい。
ガイドの女性は、その部屋のテーマにまつわるトーベ・ヤンソンのエピソードと、それがなぜ、どんなふうにムーミンの世界(観)や個々のキャラクターに落としこまれていったのか、をわかりやすく説明してくれるの。

エピソードは、戦争のこととか彼女の恋人(女性)のこととか、知っていることもあったけど、具体的な絵や部屋の雰囲気のなかで見ると腑におちるところもいろいろあって、ふだん展覧会行ってもオーディオガイドとかやったことないのだが、改めて悪くないのかも、とか思った。
ただ、ツアーみたいに時間で縛られて限られているのでまだ見たいのに次に行かれてしまう、ていうのはちょっと残念で、遅れて迷って迷惑かけたやつには怖い思いをさせるおしおきタイム、とかあってもよいかも、とか。

絵はどれも小さかったり色彩が素敵なのばかりが展示されていて、とにかく、なんといってもムーミンだから、なにを見たってかわいー、会いたいー、しかないの。
トーベ・ヤンソンがどれだけ文句を言って認めなかったとしても、岸田今日子がムーミンで、「スノークのお嬢さん」が「ノンノン」だったあのムーミンの世界はいまだに自分のなかに強力に刷り込まれていて、あそこが断固として理想郷の初版だし、スナフキンみたいに地の果てに消えていくことを理想の生き方としているものとして、次に目指すのはやっぱしフィンランドだ、と改めて思うのだった。
えいえいおー。

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