ネタばれしてるからね。
24日の土曜日の夕方、BFIのIMAXで見ました。 いっぱいにはなっていなかったけど、"The Mummy"の公開直後よりは入っていた。
3DのIMAXカメラで撮ったというのでどんなかなー、とかそれくらい。 シリーズ5作目(なんだって)で、前作で恐竜ロボみたいのが出てきたあたりでもういいかげんにしてほしい、になっているので、機械系のぐじゃぐじゃをどこまで映像としてジャンクなぐじゃぐじゃとして見せることができるのか、しか興味はないのと、あと米国での反応がなんかひどいようなので、どれくらいひどいのかしら、と。
... なるほどなー。
オープニングは今から1400年前、中世の英国の戦争ばっかしやっていた時代に魔術師マーリンが洞窟に潜んでいたTransformerと取引をして、そのおかげでアーサー王は勝つことができた、みたいな話があって、そこから話は現代に飛んでOptimus Prime は宇宙を放浪してて、Transformerは一切御法度で、それらを取り締まる組織が暗躍してて、でもCade Yeager (Mark Wahlberg)とか子供たちはアンダーグラウンドでカウンターしてて、ある日救えなかった年寄のTransformerからYeagerが古代のメダルみたいのを貰ったらそれが実はやばいやつで、追っかけっこが始まって、その由来と謎を知る英国の教授Anthony Hopkins が動き出して、宇宙では Optimus Primeが女王ロボみたいなのに捕まって洗脳されて、やっぱり地球と地球人は全滅させないと、ってでっかい船団組んでやってきて、と、あれこれてんこ盛りの150分。 とにかく長い。
要するに人類の戦争の歴史は、Transformerたちの代理戦争だったので、自分たちの歴史を取り戻せ! って宇宙の極右Transformerたちが叫んで地球に押し寄せてきたもんだから人類は絶体絶命で、そんななか、最後の希望(Last Knight)としてクローズアップされたのがどんな危機が襲ってきても"Oh Shit!" しか語彙がないアメリカ人で、こんなので大丈夫なのか人類? なのだが。
戦争をやって勝ったほうが強い・偉い・正しい、という考え方がベースにあると歴史修正主義とか神話化とかフェイク、みたいな話は必ず出てくるもので、それを宇宙全体に敷延して、地球で行われてきた全ての戦争をこの流れのなかで正当化しようとする。 で、更についでに、そこにやっぱしアメリカがいないとね、みたいな流れに持っていこうとするプロパガンダ映画で、そこまでは考え過ぎじゃないの、かも知れないけど、でもこの映画(フランチャイズ)の舞台になっているとこでは戦争は永遠になくならない - まだ続編ありそうだし、どれだけ地面や建物が崩れても飛ばされても主人公たちは無傷で死なないし、女性はみんなあんなふうな恰好してるし。 もちろん、そんなこと言いだしたら最近のハリウッド映画なんてみんなこんなのじゃん? なのかもしれないけど、まあここまで露骨にバカバカしく開き直ったのってないよね。 やっぱしあの大統領のせいなの?
映像的には目の前の場面と俯瞰した場面がちゃんと繋がっていかないので、がーがーがちゃがちゃどかどかやっているだけ、お金は掛かっているけど右翼の街宣と同様のやかましさしかない。
でも、こういうのが(案の定)こういう時代に出てきた、というのを確認しとくために見る、ていうのはあるかも。
こういう挑発は適当に流しておくのが一番、なんだろうけど、あまりにうざいからさー。
でも、この150分に2000円以上(?)払うんだったら、名画座で2本立てのほうがぜんぜん。
英国のシーンで、Sir John Soane's Museumの内部が一瞬出てきて、そこだけおお! でしたわ。
6.27.2017
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