こっちから先に書く。 とにかく金字塔。
誰もが待ち望んだPreview + 上映後にEdgar WrightとのQ&A。
18日の晩、BFIで見ました。 これの前売りのとき、発売開始から1時間遅れて、しまった、と思ったらもう端っこしか残っていなくて、当日のキャンセル待ちスタンバイにも長い列があったし、4月にあった"Hot Fuzz" の10th anniversary screeningもあっという間になくなってたし、すごい人気なのね。
上映前に監督から簡単な挨拶があって、この映画は22年前、映画の1曲目に流れる曲を聴いたときに思いついたものです、って。 その曲、もうネットではいっぱい情報として流れているので知りたいひとは探しましょう。 知らないでいたので、うわあああこれかあー! ってなった。
Baby (Ansel Elgort)は銀行強盗を現場まで送って、実行後に現金ごと彼らを拾って無事に安全なとこまで運ぶのをやっているドライバーで、Doc (Kevin Spacey)に雇われてて、オープニングはその仕事っぷりを見せて、ここでの客にBuddy (Jon Hamm) と彼の妻Darling (Eiza González)とあとひとり、みごとに切り抜けて、その次の仕事 - これで抜けるつもりだった - がBats (Jamie Foxx)とFleaとかの一味で、これも少しじたばたしたけどなんとか片付けてこれでやっと自由の身で、ダイナーで素敵な女の子 Debora (Lily James)とも出会ったし、一緒に暮らしている唖のおじいちゃんも安心させられるし、だったのだが、やっぱりそうは問屋がおろさなくて、今度はBatsとBuddyとDarlingの3人と一緒に郵便局を襲撃することになって。
Edgar Wrightが22年間温めていて、15年前の彼が監督したミュージック・クリップ(これもWebで探してみよう)でプロトをやって、3年間音楽とミニカーとストーリーボードをいじくりまわして到達したのがこれで、なーんの文句があろうか。 個人的には、”The Blues Brothers" (1980)以来、と言おう。 あの映画が子供の頃の自分にとってAtlantic SoulやSNLを中心としたアメリカ文化への入り口になったのと同じように、この映画もそれだけの起爆力と喚起力をもって、音楽とアクションが次々交互にノンストップで襲いかかってくる。 そして更にとんでもなく恐ろしいことに、夢のようなBoy Meets Girlものでもあるという、どこまで贅沢いってんだこのくそガキ(Baby)! と、そういうやつなの。
映画の素になったのは先の特集の10本が大きいが、そのなかで特にあげるとしたら、"The Driver" (1978), “The Blues Brothers", "Vanishing Point" (1971) - の3本である、と。
音楽をこれでもかとぶちこむのと、”The Blues Brothers"がそうだったようにミュージシャンがうじゃうじゃ出てくる。 FleaにSky FerreiraにPaul Williams (!) にBig BoiにJon Spencerに、他にもいそう。(更にKevin SpaceyもJamie Foxxも歌えるオスカー俳優 - ここでは歌わないけど)
そしてサングラスを含むコスチュームへのこだわり、とか。
たぶんこの辺はにっぽんの人たちのが詳しく楽しく騒いでくれそう。
特に"Neat Neat Neat"とか嬉しくてさー。 でも曲が短い(2:44)のでどうやるか悩んで、ああいうふうにしたのだ、って。
あとはラストに流れるおなじタイトルのあの曲。とっても粋で痺れる。
“Guardians of the Galaxy”の、わかるけどなんかずるいや、感がないの。ぜんぶ前のめりになる。
最初はロスを舞台に考えていたのだが、他の可能性を探しているうちにアトランタの街が道路交通事情とかも含めて最適であることがわかってきたのでこっちにした、と。 Q&Aでアトランタの住人がびっくりするくらいアトランタの街中をきちんと網羅している、って。
そしてiPod - 特にiPod Classic - への愛。 うん、やっぱりあれがないとだめよね。
もういっかい見にいく。 “The Blues Brothers”を何十回も見たのとおなじことになる。
6.19.2017
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