あっつい。 昼間かんかんで、夜ひんやりは気持ちよいのだが、全体として体がなんかぐったりする。
13日の火曜日の晩、ChelseaのCurzonで見ました。
Daphne du Maurierの原作は未読、1952年の映画化版(Olivia de Havilland & Richard Burtonだって!)も見ていないのだが、とにかく見る。 これの予告でがんがんかかっていたのが20世紀エロPVの金字塔Chris Issak - "The Wicked Game"のカバーで、原曲のPVに出ていたHelena ChristensenとRachel Weiszの面影がだぶって見えたりして、年寄りにはなかなかしょうもないのだった。
Philip (Sam Claflin)は後見人Ambroseからの手紙で、彼がいとこのRachel Ashley (Rachel Weisz)とイタリアで結婚する、と手紙で知って少し驚いて、その後の手紙でなんだか具合が悪くなっているようなので気になって行ってみると彼は亡くなっていて、Rachelがひっそり殺したのではないか、と疑念を抱くのだが、彼の家に現れたRachelを見たらうぶなPhilipはころりとやられて、いろんな貢ぎ物をするようになりやがては結婚まで口にしてしまう。他方でもし結婚することになればこれが3度めのRachelは手練れの狐で、陰と陽を使い分けながらPhilipの骨を巧みに抜いていく(ように見える)のだが、さすがにあかんと思った周囲の忠告やたまに町に出ていくRachelの不審な挙動や最近なんか具合よくないんだけど毒盛られてない俺? とかいろいろあって、本当のところはどうなのか - Ambroseの死の原因は、Rachelはそれに関わっているのかいないのか、Rachelはほんとうに、どこまで悪いやつなのか、ていう疑念と、Rachelは自分のことを好きなんだろうか、ただの金づるにしか思っていないんだろうか、ほんとはいいやつなんじゃないか、とかいう疑念が火花を散らしてとぐろを巻いて、そのぐるぐるって結局恋とか呼ばれる熱病みたいなあれか? いやそんなこと言ってる場合じゃない殺されるぞおまえ、とか、とにかく金盥ひっくり返すようなどしゃぶり状態で、Wicked Gameで、そういう狂った状態を恋とよぶ、こともある。のか? どっちにしても恋は命がけなんだわ、とか。
Rachelを演じたRachel Weiszの、Charlotte Ramplingを小ぶりにしたようなファム・ファタールっぷりはどうか、とか、PhilipのRachelに対する当初の疑念や嫌悪がどうでもよくなっていく過程をもう少し丁寧に描いたほうがよかったのでは、とかいろいろあるのだろうが、そんなに悪くないと思った。 もっとダークに、おっかなくしてもよかったかもしれないけど、ああいう結果を置くのならあれくらいで丁度いいのかもしれない。
Philipを演じたSam Claflinさんはなんかよいかも。
こないだの“Their Finest” (2016)でも、”Me Before You” (2016)でも、”Love, Rosie” (2014)でも、いま伸び盛りの勢いねえ。
52年版をどっかで見たいなー。
6.18.2017
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