10日の金曜日、航空貨物の受け取りでアパートで待機してて、ついでにお洗濯もしているのだがあんますることもない - 嘘つけ、お片づけしておかないと後でひどいことになってもしんないから - ので、日本で見ていたやつを書いておく。
1月29日の午後、六本木でみました。
Snowdenものは、ドキュメンタリーの”Citizenfour” (2014)で本物の本人が十分に語っているし、ホテルからの脱出の緊迫感もそれなりのものだったので、それでもこういうのは必要だったのかしら、と。
“Citizenfour”でも中心にいたドキュメンタリー作家のLaura (Melissa Leo)とGuardian誌の記者(Zachary Quinto)が、香港のホテルのロビーで初めてSnowden (Joseph Gordon-Levitt)と会って彼の部屋に行って撮影とインタビューを開始するところから始まる。 ドキュメンタリーが彼の衝撃の告発(当時)の中味に重きを置いていたのに対し、こっちのほうは彼がどういう過去と経緯を経て、それなりのリスクを背負ってこういうことをぶちまける決意をしたのか、しなければならなかったのか、を中心に描いている。
911を機にアメリカをなんとかしたい、と特殊工作部隊を志願して、でも訓練の途中で疲労骨折して諦めて、でもプログラミングの方で認められてNSAやCIAで働くようになって、という経歴だけを見ればなかなか、なのだが、国に向かってやっていることと自分の周りでやっていることのギャップがなかなかあって - 彼女 (Shailene Woodley)はネットで見つけて知り合うのがやっとだし、とってもいじいじねちねちしたそこらのプログラマーにしか見えなくて、多分それはそうなのだろうが、どうなのかしら。
国(と企業群)がネット上のすべてのトラフィックを国民に無断で監視している - それはあってはならないことなので告発する、ていうのと、彼女がなんか他の男と浮気しているかもしれなくて、それもあってはならないことなので自分のプログラムを使って覗いてみる、ていう挙動が彼のなかで大した温度差なく並存していて、国家のセキュリティなんておおよそはこんな意識のレベルで守られたり攻められたりしているの。 それを嘆かわしいと思うかあまりにバカっぽくて痛快ととるかは人によるのだろうが、もうそういう時代であり国のありようなのだ、といまの米国大統領みてると思うでしょ? 権力に群がるバカ、大量データに群がるバカ、そいつらをいかに遠ざけておくかだよね、と自らが遠ざかってしまったSnowden氏は涼しい顔で語る(いや、そこまでは言わない)わけだが、それもまたそういうもの、ということで。
で、この問題の厄介なことは、明確な証拠があるわけではないので誰もがこういう態度を取らざるを得ない、ていうことなのよね。(既に大抵のものは曝されちゃっているんだから)
Joseph Gordon-Levittさんはとってもがんばっていてよいのだが、どうせ暇なんだろうから本人に演らせてもよかったのではないか、とか。
政権が変わってだいじょうぶかしら.. と思っていたら案の定。どうか無事でありますように。
雪が舞ってる……
2.11.2017
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