21日、水曜日の晩、いつもいくSOHOのCurzonではない、Aldgateていう住宅地のなか(かなあ..)にあるCurzonで見ました。
Curzonのチェーンの映画館内にあるバーとかカフェってほんとうにおしゃれで素敵で、こんなとこでだらだらしながらいちんち映画見ていられたらなー、ていう理想の映画館候補がここに。
このドキュメンタリーは、26日まで遠くで開催中のGlasgow Film Festivalに連動して上映されるやつで、現地ではフィルム上映後にそのまま登場したミュージシャン達によるライブがあって、ライブの模様はそのまま全英各地のシアターにも同時中継されます、と。
ロンドンではこのシアターの、この時間(上映開始が20:15)の一回のみ。 客席はかなしーことにがらがら、年寄りだらけ。
GlasgowのIndependentシーン、というと年寄りにとっては80年代初のPostcard Records周辺だったりするのだが(映画のなかの会話では昔ああいうのもあったけどあれは別よね、とあっさり過去バケツに.. )、この映画のは90年代後半にThe Delgadosが立ちあげたChemikal Undergroundの周辺、ミュージシャンでいうと、Tha Delgados, Mogwai, Arab Strap, bis, とか レーベルは違うけどFranz Ferdinandとか。 あのへん。 ああー。
同レーベルのミュージシャンたちが97年、フランスのMauronていう村(?のように見える)にツアーに行って暖かくしてもらったので、そこから18年後に再びその地を訪れていろいろ当時の思い出を語ったり里帰りみたいなライブをする模様を通して、90年代末のGlasgowシーンを振り返ってみるよ、ていうもの。
こういうのって、それを見るひとが登場する音楽やミュージシャンにどれくらい思い入れがあるかによるのだろうが、この頃(90年代後半)の自分はまだ米国に片足つっこんでいて米国音楽のおもしろさにびっくりしていた頃だったので、(また)あの辺からあういうのが出てきたのね、くらいでしかなかった。当時は。
でもたぶん、18年ていう歳月・距離の置き方取り方が丁度よかったのかも - 10年だとまだ生々しいし20年だと彼方すぎる - 掘り起こして見つめ直すには、互いに寂れたり疲れたり萎れたりいろいろあったよね、って許せたりしみじみできたりの18年くらいが適切、なのかも。
なぜChemikal Undergroundだけが? という描き方はしていなくて、当時あの近辺にはそこらじゅうにVenueがあってそこらじゅうでライブばかりしていた、Franz FerdinandのAlexもそういうクラブを運営してたと言ってて、そんななかで絶えず、わんわん鳴っていたのが例えば彼らの音たちだったのだろうなー。
なのでたぶん、たとえMogwaiであってもパブの雑踏のなかで聴かれていたんだねえ、というふうに思えて、そうなるとギターの音でもなんでもとっても艶よく快調に聴こえてくるのだった。 もっとちゃんと聴いておけばよかったわ(殴)みたいな。
タイトルの"Lost in France"はThe Jazz ButcherもカバーしていたBonnie Tylerの名曲よね、と思っていたらそうだった。(練習しているシーンがでてくる)
でもだいたい約20年の総括に100分はちょっとのんびりしすぎかも。 80分くらいで締めてほしかったかも。
映画のエンドクレジットが終わるか終わらないかくらいで画面がGlasgowのライブ会場に切り替わった。
メンバーはAlex Kapranos (Franz Ferdinand), Stuart Braithwaite (Mogwai), RM Hubbert, Emma Pollock & Paul Savage (The Delgados) ていう映画のなかでも演奏していた「スーパーグループ」 - The Maurons で、演奏したのはJMCの"Just Like Honey"- vo.はStuart 〜 The Pastelsの"Nothing to Be Done" (わーい) 〜 Franz Ferdinandの"Jacqueline" - 久々に聴いた。間奏で炸裂するMogwaiギターがかっこいい 〜 最後に映画のなかでもやってたTroutの”Owl in the Tree” - これ名曲よ -と。
ライブは短かったけど素敵で、現地ではさらにDJが入ってずっとやっていたもよう。いいなー。
2.24.2017
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