3日の金曜日の晩、奇跡的にぽっかり空いたのでLeicester Squareに行って見ました。
眠くてどうしようもなかったが、この映画、言葉は半分くらいなに言ってるかわかんないだろうし、どかどかぎゃあぎゃあ騒いでいるだけだろうし、英国に来ていっぱつ目に見る映画としてはちょうどよいのではなかろうか、と。
1作目の"Trainspotting" (1996)は、映画館では見ていなくてどこかに出張に行っていたときにたまたまTVでやっていたのを見たのだったとおもう。
当時のぶりぶりBoldで野蛮な - 野蛮であることをかっこいいふうに言うような - 英国ははっきりと好きになれなかったし、Iggy Popの"Lust for Life"があんなふうに使われてそれをどいつもこいつも引用しまくるのもいやだったし、見たいと思う要素がひとつとしてなかった。
映画館はEmpireていうカジノの横にあるとこの、上映していたスクリーンは"IMPACT"ていういちばんでっかくてやかましいやつ - 前回確かここで"Pride" (2014) を見た - で、開始は18:20、シアターに着いたのが18:40くらい、Ben & Jerry'sのアイスクリーム(なんで食べたいとおもったのか謎)を買って中に入ってもまだ予告の半分くらい、ぜんぜん余裕なのでさすがー、でしたわ。 客の入りはぜんぜんだったので予約席だったけど、空いてるとこに適当に座る。
映画は見なくても誰もが想像つくし、期待しているであろうような、バカは死ななきゃ直らない、死ななくても直らない系のやつで、改めて惚れ惚れ感心した。
(ごろつき共のリユニオンだからといって”The World's End” (2013)みたいになるわけもないし)
タイトルの"T2"も、あまりの進歩のなさに投げやりでつけたとしか思えない。
(それか”Terminator”に引っかけたか)
センターの4人がとにかくすごい形相で怒ったり怒鳴ったり叫んだり白目むいたり逃げたり追いかけられたり、前のから20年経ってもそんなことばかりやってて、合間合間にこれは今に始まったことじゃないのよ、みたいに前作のとか子供の頃の映像とかもこまこま挿入されて、全体としては全速力のすごい速度でこいつらが1ミリも変わっていないことを示しつつそのまま壁とか床にがーんてぶつかってバウンドして果てる、みたいのを延々やっていて、それでもぜんぜん飽きがこないのは過去も含めた映像の見せ方とか音楽のぶちこみ方がちゃんとしているからだとおもう。 痛いのをものすごく痛そうに見せる - 今度のは老いてしょぼくなることの痛さとか辛さも加わる - こと、クソ汚れたきったないものをそれなりの「美しさ」でもって見せてしまうことに関して、 Danny Boyleは見事で、というよりイギリス人は昔から秀でているような気がしていて、今度ものその線上の、つまりある意味とってもまっとうなイギリス映画、と言ってよいのではないだろうか。
あと音楽、いろんなところでそこはかとなくBowieとかWham!とかQueenとかの追悼を入れてて、よかった。
オリジナルの"Lust for Life"は、レコード針を落として最初の一瞬のみだったり。
これらの懐メロと最近のと思われる(ぜんぜんわかんね)ぶっといエレクトロが入り乱れていて、そのギャップと落差に呆れる、ていうのもあるかも。
言葉 - 彼らの英語 - はやっぱし、笑っちゃうくらいわかんない。 みんながげらげら笑うところで笑うしかない。 でもあれで通じるんだからねえ。 英語っておくぶかいねえ。
2.06.2017
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