いろいろあたまきてやってらんなくなり、7日の金曜日のごごに会社休んで、新宿でみました。
こないだの8月、LondonからNYへの渡りの機内で半分まで見ていたやつ。
『高慢と偏見とゾンビ』
恋愛争奪・サバイバルにおける生きるか死ぬかの殺しあいとゾンビとの接近遭遇の、これも生きるか死ぬか - 咬まれたら染まって元の姿には戻れなくて頭潰されるしかない - の殺しあいと、これらをひとつの世界にまとめあげるのにゾンビ討伐・隔離を進める19世紀の英国とJane Austinワールドのかしましさを持ちこんだのは天才としか言いようがなくて。 あとはキャラクター設定だけど、そこには最強の5人姉妹と暗く陰鬱なダーシーと、勇ましいけど裏のありそうな奴と、ふつーの美男と、お調子もの坊主を入れたらいっちょうあがりで、そのまわりに恨めしそうなゾンビがわらわら群れてくる。
英国階級社会の腐れた、鼻持ちならないありようにもゾンビって実にうまくはまっていて、その平穏を脅かすものとして異国からやってきた彼らをやっつける女の子たちっていうのはそういうくそったれた社会に対する中指でもあって、痛快ったらない。
まんなかにあるのは勿論リズ(Lily James)とダーシー(Sam Riley)のいちいちつんけんした絡みあいで、でも互いの「高慢と偏見」をめぐる言葉の応酬ではなくて、武術でどんなもんだい、てやりあうの。
当時、お金持ちは日本に武芸修行にでて、そんなでもない人は中国で少林寺とかを習ったそうで、リズは中国で修行したと。 それならもうちょっとかっこよくても、とか思った。
ダーシーが放ったゾンビ識別用のハエをリズがいちいち手掴みするとこはおもしろかったけど。
(箸でやればもっとなー)
でも”The Virgin Suicides” (1999)にしても”Mustang” (2015)にしても、5人姉妹がなにかに立ち向かう、ていうのはなんか絵になる。 親は彼女たちの結婚のことしか考えていないとか、その辺も共通項だけど。
格闘か恋愛か、でもっと格闘のほうに振り切ってもよかったのかも、て少しだけ。
俳優さんがなー、Colin Firth(95年のTVシリーズでダーシー)くらいのがいてくれたらなー。
2005年の映画版”Pride & Prejudice”て、今にしてみればすごいのね。 Keira Knightley - Rosamund Pike - Jena Malone - Carey Mulligan。 今回のも数年してみれば... かも。
日本でも「細雪」 - 四姉妹だけど - と妖怪の組み合せでなんかやればいいのにー。
10.15.2016
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。