10.26.2016

[art] Klimt and the Women of Vienna’s Golden Age, 1900 - 1918

NYとAustinの美術館関係 - ふたつだけど - を纏めて。

もう書いたけど、NYに着いて最初に地下鉄で向かったのはNeue Galerieで、行列ができているのにびっくりしつつもCafé Sabarskyでお昼を食べてから中に入る。

Klimt and the Women of Vienna’s Golden Age, 1900 - 1918

展示はいつもの3階ではなく2階のワンフロアのみで、Klimtの描いた当時の女性のポートレートが中心。(3階では”Masterworks from the Neue Galerie New York”ていう入門篇を)

既に十分にゆーめーなAdele Bloch-Bauerのポートレートがふたつ - 1907年のと1912年の。映画で有名なのは1907年の。ふたつをいっぺんに見れるのはたぶん、今のここだけ。

それよりもよかったのは"Portrait of Mäda Primavesi"  (1912)のふんばった二の足。 1912年のパンク女子、ってかんじの目つきとおしゃまな妖気と。
これも1912年のAdele Bloch-Bauerも"Portrait of Elisabeth Lederer" (1914-16)も、背景がとてもカラフルでこまこま楽しいのと、全身足の先まで描いているところがおもしろくて、かっこよいの。 Klimtって、猫のひとなんだよねえ。

やや暗めの別室にあったデッサンもどこか箍が外れていてなんかたまらない。

カタログは買うしかないでしょ、てかんじで買う。 相変わらず重いけど、ここのカタログはぜんぶ揃えてやらあ。


Warhol By the Book

20日の木曜の午後、タクシーで向かった先のBlanton Museum of Artで見ました。
テキサス大学オースティン校のキャンパス内にある美術館。
木曜日は入館タダの日だそうで、校外授業みたいので来たらしい子供たちがいっぱいいた。

「本」にフォーカスしたウォーホルの展示。今年の1月までAndy Warhol Museumでやってその後にThe Morgan Library & Museumに行った展示の巡回と思われる。
有名な80年代の日記は勿論、ブックカバーのデザインをしていた最初期の頃のとか、彼のアート全般は、「本」 - 印刷物、大量コピーもの、を意識しながら動いていったようなところもあるので、あーそうかー、とか思いながら見ていた。 シルクスクリーンだとカポーティとかゲーテとか、作家に関係したのものや、いつもの”Screen Test” (1966)もリピートしていたし、彼の雑誌の”Interview”の古いのとか、彼がデザインしたレコードジャケットのアナログ盤は自由にかけられるようになっている。

おもしろかったのは彼の学生時代の蔵書の一部。「世界美術史」とか、教科書の他にGertrude Steinの"The World is Round" ("Rose is a rose is a rose..”で有名)とか、マティスの小さな画集 - 「彼の色使いは案外マティスに影響を受けているのかもしれません」て解説にはあった。

あとはブックデザインで見ることができる初期のデッサン画のなんともいえないよいかんじ - 猫とか豚の丸焼きとか。
この時代を押さえておくと、彼をスープ缶のひと、なんて言えなくなると思うわ。

もういっこ、Warholの隣の部屋でやっていた展示が -

Xu Bing: (徐冰) -  Book from the Sky (天書) 1987 - 91
かくかくの漢字が壁4面にびっちり。更に天から布にびろびろと織り込まれて降ってくる。
デザインとしての漢字、ひとつひとつが意味のキューブであるところの漢字に囲まれていることの安心感と不安と。 考えてはいかん、見たら石になる、とか思ってしまうのはなんでか。

パーマネントコレクションも見たかったのだが、ここは改装中でやっていなかったの。

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