2日の日曜日の昼、新宿でみました。
Country Westernシンガー - Hank Williams (1923 - 1953)の評伝映画。 亡くなったとき、29歳だったんだねえ。
上下が白服のポスターだけだとDavid Byrneさんかと思ったり、タイトルだけだとTodd Rundgrenの曲かと思ったりしがちだが、そうじゃないの。
Hank (Tom Hiddleston)は子連れのAudrey (Elizabeth Olsen)と結婚したばかり、ラジオ番組やライブに出させろ歌わせろってうるさい(でもへたくそな)Audreyに周囲は辟易していて、ていうところから始まって、歌手として努力して営業してのしあがって、念願だったNashivilleのショー - The Grand Ole Opryに出て大スターになるまでと、並行してふたりの関係がゆっくり崩れていくところ、いろんな女性にすぐ惚れてつきあって結婚して、酒に溺れてぼろぼろになってころりと死んでしまうまでを描く。
当時の関係者証言(モノクロ映像)みたいなところまで登場する俳優さんを使ってきっちり作りこんでいて、歌もTomが - “Only Lovers Left Alive” (2013)の漆黒のゴス野郎から転身して - がんばって自ら歌っていて- ちょっと細すぎる気もしたが - 愛に溢れた音楽映画だと思った。 けどなんか昭和の破天荒な落語家一代記、みたいなかんじもした。 とにかく高座(Nashville)にあがりたい、歌をうたいたいし売れてほしい、好きなひとにはそばにいてほしい、て言いながら思いっきり壁にぶつかる、懲りずにそれを延々繰り返す、みたいな。
タイトルになっている曲 - “I Saw the Light"の歌詞もまさにそんなふうで、光が見えた光が見えたよ神様神様光が見えたよ~♪ ていうかんじ。 歌詞だけだとゴスペルみたいな。
カントリー音楽の映画というとJoaquin PhoenixがJohnny Cashを演じた"Walk the Line" (2005)が音楽的にも(担当:T Bone Burnett )飛びぬけていた記憶があって、この作品のようにいろんな音の粒がみっしり詰まったかんじはしないものの、南部のむせかえるような空気のなか、彼はずっと汗をかいて何かに追われるように移動していて、それにくっついて音楽も走っていて、とにかく生き急いじゃったんだねえ、と。
くっついたり離れたり、彼を思いのままに操るElizabeth Olsenさんは最強で、"Avengers"のScarlet Witchのまんまにも見えた。 で、負けるなLoki ! とかつい ...
10.11.2016
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