10.30.2016

[film] High School (2010)

10月8日の2本目、”Tanner Hall”に続けて見ました。 『ハイスクール マリファナ大作戦』。
学園モノってこういうやつよね、てかんじの楽しいドタバタ満載。

Henry (Matt Bush)は奨学金つきで大学に行ける手前の優等生なのに朝に校長の車にぶつけてしまい、その原因はラリって運転していた幼馴染のTravis (Sean Marquette)にあって、これがきっかけとなって久々に打ち解けたふたりは子供の頃に籠ったツリーハウスでマリファナを吸って将来のことを語りあう。

翌日校長はマリファナをやっているふしだらな連中がいるようだから全校生徒に薬物検査をする、て宣言して、前日に吸っていたHenryは陽性になったら奨学金100%アウトなので焦ってTravisと一緒に考えて、PTAが校内のBake Saleで作るブラウニーにはっぱ混ぜて食べさせて学校にいる全員らりらり陽性にしちゃえばいいじゃん! (天才じゃん!)になる。 だから”High” School なの。

こうして大量のマリファナを怪しい元弁護士の売人(Adrien Brody)から盗んでブラウニーに混ぜてバラまいてから先は、らりったPTAとか生徒達が巻き起こすしょうもない大騒ぎと、あのふたりが怪しいと付けねらってくる陰険な校長と、怒り狂って追いかけてくる売人と、Henryを成績Topの座から引きずり落とそうとする二番手のガリ勉と、などなどがぐじゃぐじゃに入り乱れて、果たしてHenryは落第しないで奨学金を得て、明日を掴むことができるのか? なの。

あーこういうふうに落着させて丸めこむんだねえ、ていうか、こっちにもマリファナの煙が漂ってきてもうどうでもええわになってしまったかのような変な酩酊感(やったことないけどねもちろん)があって、おもしろかった。
よいこは正しく生き残って報われて、悪いこ - 大抵校長なんてそういうもん - は徹底的に叩かれて地獄におとされて爽快でたまんない。

マリファナによるらりらりを巡る大人も子供も横並び(ラリったら皆同じよ)の狂った群衆劇で、そういう点では従来の学園モノとはちょっと違うのかもしれない。 抜け目なくとび抜けた優等生 vs 高慢ちきな校長、ていう線だと例えば、”Ferris Bueller's Day Off” (1986) という神のような古典があるのだが、ここにあったのが倫理とは? 成長するとはどういうことか? ていう極めて真っ当な問いだったのに対し、この映画のは、へーいどうしようってんだい? どうなっちゃうんだい? ていうアナーキーで根源的なかんじので、最後は学園を離れた新聞ネタでおわるの。

Harold & Kumar みたいにシリーズ化してもよいのに。 ちょっと弱いかしら。

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