30日の晩、恵比寿でみました。 幸運なことに3月は音楽のライブに3回も行けた。 ぜんたいはぼろかすだけど。
Jeff Tweedyが息子のSpencerくんと二人でバンドを始めた、と聞いたときは親ばかだねえ、とか軽い遊びくらいのものと思っていたのだが、来日メンバーを見たらDarin Grayはいるしバンドのライブ写真もなんかよさそうなのでチケットを買ってみたの。
バンドとしてのWilcoは"Yankee Hotel Foxtrot" (2001) 以降、特にDrにGlenn Kotcheが入ってGにNels Clineが入って今の6人編成になって以降はあまりにも無敵で巨大で、アヴァンにオルタナにフォークまで、(よい意味で)なんでもござれの盤石バンドになって、アメリカではチケットぜんぜん取れないし、だから昔みたいにJeffがひとりでふらりとソロ、みたいなことができなくなっているのではないか(たまにやってるけど)、て思っていたところにこんなバンドが。
Wilco-Liteとか呼んだら失礼なのかもしれないが、おそらくGlenn KotcheにコーチしてもらったであろうSpencerくんの腰の据わってキレのよいドラムスにDarin Grayの木炭のようなベースにきらきらしたアコギにエレキにエレクトロと、のコンビネーションがまず気持ちよくて、そこにJeffの歌声が心地よく、着ふるした服のように被る。 「ワルツだよ」てJeffはしきりに言っていたが、ハミングしながらゆったりくるくる踊るのに丁度よい音楽なのだった。
最初の1時間はTweedyの”Sukierae”からさーっと、ひたすら気持ちよく流して、そのままJeffのソロになって、それはそれはものすごいお得なやつだった。
Jeffのソロは"Via Chicago”〜”I Am Trying to Break Your Heart”から始まるWilcoの黄金スタンダードで、ああこれだけでも来てよかった、てずーっとおもっていた。
前にも書いた気がするが、911の少し後、Town HallであったWilcoのライブで"Jesus, Etc."を聴いて、客席のみんなでわんわん泣いたことを思いだした。 (ついでだけど、こないだNHKでやってた『新・映像の世紀』を見てまだぜんぜん癒えていないことがわかった - 911の映像)
これであと"Sunken Treasure”でもやってくれていたらなー。
そのあとで、1大陸につき1回しかステージに上がらない、まだこれが2ステージ目だという次男坊も出てきて、歌いだして、えーこれなんだっけ、あ、Big Starの"Thirteen”だあ!! なのだった。彼もなかなかすてきでしたね。
アンコールはまずJeffひとりで”The Losing End”やって、最後はもちろん、来日メンバーが発表されたところで、彼がこなかったらそうとうな人でなしとしか言いようがない、て思って、メンバー紹介のとこであーやっぱりでるんだわ(!)て思ったJim O'Rourkeがよれよれと登場する。 シャッポ被ってHoboみたいな恰好で、まあまあ、てかんじでJeffにまずチップを渡す。
まんなかに全員帽子かぶったやばそうな3名のおっさんがノイズも含めてぐりぐりわんわん鳴らしてて、そのまわりを3名のひょろひょろつるつるした若者が囲む、というなかなか愉快な光景だったのだが、これで2曲。 最後はLoose Furの”Laminated Cat”。
Jim O'RourkeがWilcoと一緒に演奏しているのは2回みてて、Loose Furのライブもみているのだが、このふたりのライブって、ほんとに絵になって、よいの。どっちも凄腕のシェフみたいなかんじだよね。
WilcoはFUJIに来るそうだが、Wilcoのためだけに行くのはどうだろうか、て悩みはじめたとこ。
ちぇ. 大阪ではあの曲を..
3.31.2016
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