戻ってきて、風邪ひいて寝ている。
出国前日の29日の晩、新木場で見ました。 当然のようにSold Outしいてた - よいこと。
1曲目から"Perth"で、左と右にドラムス、その間に女性コーラス3名、ギターにベース(どちらも鍵盤とか管を兼務)、やや右にヘッドホン固定のJustin Vernon、この8名のアンサンブルというよりオーケストラが、はじめ緩やかに、そこからぐいぐい上空に昇っていってそのまま天上界で大砲ぶちかまして、その地点からダイナミックな、でもバンジョーからエレクトロまでを下味に加えて緻密に構成された音の束をじゃらじゃら豪勢に撒き散らしていく、最初の印象としてはそんなふうでこの状態で最後まで一気に流したかんじ。
もう少しJustin Vernon個人の素(す)とか脆さ危うさみたいのが窺われるかもとか思っていたが、ぜんぜんそんなとこはなくて、ヘッドホンが根性の鉢巻きに見えないこともないこのひとは、終盤の”Woods”でのヴォコーダー曲芸から”Calgary”でもう一回上空を舞って、最後の"Skinny Love"でアコギいっぽんをへし折るんではないかというくらいの握力で引っ掻いて、そんな緩急もぜんぜんへっちゃらそうにこなしていた。 アンコールは1回、3曲だったけど、こいつならあと1時間はやれたはず。
アンサンブルへの志向というとこで、Sufjan StevensやIron & Wine (Sam Beam)に近いのかしらと少し思っていたがそうでもなくて、繊細さとか私小説ぽさというとこでSaddle Creek一派とも違ってて、年代的なところだとGrizzly Bear辺り - 00年代後半くらいから出てきたBrooklynの木樵とか大工みたいな職人の無骨さ - が割と近いとこなのかも知れない。
だからどう、じゃなくて、それでぜんぜんよいし、そんなのどうでもよいのだけど。
いやでもなんか - まあいいや。
これもどうでもよいけど、“Michicant”で、チャイムがもうちょっときれいに響いたらなあー、とか。
冬のはじめに、野外で震えながら聴きたいかも。
3.08.2016
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