12日の土曜日の午後、シネマヴェーラの特集『ミュージカル映画特集 - ジャズで踊って』で見ました。
『ヒットパレード』 (がちょーん)。 満員御礼でしたわ。
まず『踊るニューヨーク』(1940) - “Broadway Melody of 1940”の途中から入って、とっても有名なFred Astaire & Eleanor Powellの“Begin the Beguine” (1935)を見る。なんどだって見る。
見ればとにかく踊りだしたくなって幸せになれる不思議。
“Ball of Fire” (1941) -「教授と美女」は80年代末にVHSが出たときに買って(¥13800もしたんだよ、とっても悩んで泣きそうだったんだよ)何度も見て、アメリカに行ってからもフィルムで見て感激して、これを含むルビッチの何本かとホークスの何本かは無人島に持っていく奴らなのだが、この、「教授と美女」のホークス自身によるリメイクは見る機会がなかったので今回おおよろこびで見にいった。 白黒じゃなくてテクニカラーだった。
一軒屋敷で集団生活をしながら世界の音楽の研究(「教授と美女」では百科事典を編纂してた)に没頭している学者集団8人がいて、ひとり以外はみんな結婚したことなくて、でも楽しくやっていて、そんなある日、館にふらりと迷いこんできたアフリカ系二人組がてきとーに鳴らした音楽に衝撃を受けたリーダー教授のHobart Frisbee (Danny Kaye)はやはりフィールドに出ないとあかん、て夜のマンハッタンに出ていってクラブ巡りをして(いいなあー)、君の音楽をもっと知りたいから是非うちに来てくれたまえ、て名刺を配りまくって、そうやって引っかかったのが、やばいことになっているギャングの情婦Honey Swanson (Virginia Mayo)で、丁度いいからとりあえず匿ってもらえ、ってそれまで女っ気ゼロだった館に異文化圏からやって来てあれこれひっかきまわし始める。
ていうのと、あとは教授の招きに応じて現れた当時のジャズとかダンス系の先端のミュージシャン達(名前しか知らないけど - 名前だけは知っているものすごい人たち)が延々繰り広げるジャムセッションとか(いいなあ、研究目的でそんなの)。 Benny Goodmanさんが教授側にいて、学者先生には無理だろ、とか冷やかされながら見事なソロでセッション全体を丸めこんでしまったり。
で、そうやって楽しく過ごしているうちにHobartはHoneyの裏の顔も知らぬまま恋におちて、うぶ野郎の勢いで一直線に突っ走って指輪まで買っちゃって、ギャングの親分とも団とも当然のようにぶつかって、でも教授たちも力を合わせてがんばって戦うの。 Dawn of Justiceなの。
“Ball of Fire”、そして”A Song Is Born”。どちらもいきなり突然現れ出てすべてを焼き尽くして覆いつくして、ひとの目を塞いで耳を塞いで、それが恋というものなんだって。 おてあげ。
Danny KayeとVirginia Mayoのコンビも悪くはないけど、「教授と美女」のGary Cooper & Barbara Stanwyckと比べちゃったらやっぱし、ねえ。 「教授と美女」でまっ暗な部屋の奥でBarbara Stanwyckの目が怪しく光るとこがあって、それと同じ場面もあるんだけど、うううむ… なの。
でもとってもおもしろいことはたしかだから、見たほうがいいよ。
結局この特集で『教授と美女』見れなかったのはざんねんだった。
3.29.2016
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