戻っています。毎日ものすごくねむい。
行きと帰りの飛行機で見た映画とか。
米国行きの飛行機、夕方発のJALは787だった。
ちょっと前までは、わーい787だ!(うれしいな) だったのがそんなでもなくなっているのがちょっと不思議だった。
スマートでかっこいい、から、安くてコンビニエント、なふうにイメージが変わってしまったのはなんでかしらん。
2週間前に飛んだときと食事メニューはまったくおなじ、映画のメニューもまったくおなじ。
じゃあ前と違うのを食べてみよう、にはならないし、映画も、じゃあたまには邦画でも見てみるか、にはならない。
関係ないけど。前の方の席のおじさんはずっと寝ないでMission Impossibleのシリーズを見続けていた。 きっと大変なミッションを抱えているにちがいない、とか思った。
映画、殆どのは見ていたので、もう一回、"Me and Earl and the Dying Girl"を見始めて、そしたらやっぱりきつくなってきたので離脱して、旧作で未見だった、Nick CassavetesとCameron Diazの"My Sister's Keeper" (2009)ていうのにしてみたら、これが"Me and Earl.."に輪をかけたガチの難病モノでしぬかとおもった。 具合悪い状態でああいうの見るべきじゃないねえ。
白血病になってしまった姉のドナーとなるべく生まれてきた妹(Abigail Breslin)が、あたしドナーになるのは嫌だ、と自分の親を訴える。 母親(Cameron Diaz)はなにバカなこと言ってるのよ、て裁判になるのだが、そうしているうちに姉の病状は悪化していくの。 なんで妹はそういう行動にでたのか、家族の回想と共にひとりひとりの想いが綴られて、やがて。
とにかくアメリカ人(て一般化すべきではないのかも、だけど)の痛覚 - 痛みを痛みとして感じるその回路 - ってなんかおかしいよね。 痛みなんてたんなる感覚/電気信号としか思っていない、だからあんな体になっちゃうのか、あんな体だから痛みなんて、になっちゃうのか。
裁判官Joan Cusackがすばらしくよかった。
で、リカバリ、というかリハビリ、というかのために、"Aloha"を再訪する。 3回目くらい。
これ、やっぱりすごい傑作だと思った。 一回見ただけだととっちらかった与太話、に見えてしまうかもしれないけど、なんというか、ぶっとい芯がいっぽん通っているの。 ハワイとか理想郷とか、言ってしまうのは簡単だけど、それだけじゃないの。
犬(or コヨーテ)二匹に猫一匹の映画。 Emma StoneがBradley Cooperの部屋にベランダを超えてひょい、って入ってくるとことか、たまんないよね。
帰りの便は、11月になっていたのでいくつか見ていないのが入っていた。
Pixels (2015)
見なきゃ、と思いつつ見れていなかったので、とりあえずうれしい。
82年のアーケードゲームチャンピオンとその仲間は、現代にはナード電器屋(Adam Sandler)だったり大統領(Kevin James)だったり童貞(Josh Gad)だったり囚人(Peter Dinklage)だったりするのだが、宇宙から当時のゲームをそのまま模した攻撃を受けて、地球を守るために彼らが立ち上がる、という。
同じようなのを何度も見た気がする、結果も簡単に見えてしまうバカ映画なのだが、Adam SandlerとKevin Jamesがセンターにいるだけで、そりゃやっちゃうでしょとうぜん、ていう説得力のレベルがぜんぜんちがう。
かつての天才児の行く末と未来社会、ていうテーマを扱う"Tomorrowland"とかにもこの軽さがあったらなあ、とか。
あと、よりバカなほうに振れた"Space Cowboys” (2000)とも言えるかも。
一点だけいうと、アメリカとは事情が違うかもだけど、当時ゲームができる子って、お金持ちだったんだよ。
それなりにゲームにお金つぎ込むことができないと上手くはなれなくて、それがわかった時点でゲームはとっとと諦めて、レコードとか本とかに走ったんだよ。 あそこでゲームの道を選んでいればなあ、ゲームがなくなったところですんなり大人になれたのに、レコードとか本とか未だに漁りつづけるかわいそうな大人になってしまったのは、この辺の選択を誤ったからかなあ、とかしんみりした。
Cheap Trickの"Surrender"が気持ちよくがんがん流れてご機嫌なのだが、これ82年じゃないよね。
あと、ここに出てくるアーケードゲームをやりたくなったらアストリアのMuseum of Moving Imageに行くと遊べるよ。
She's Funny That Way (2014)
もうじき公開されることは知っていたが、我慢できなかった。
もう、めちゃくちゃおもしろいったら。
演出家のArnold (Owen Wilson)がNYのホテルでコールガールのIsabella (Imogen Poots)を呼んだら彼女がとってもおもしろくて楽しい時間を過ごすことができたのでお礼に3万ドルあげよう、て言って彼女はそれを元手に夢だった女優になろうと思ってオーディションに来たらそれがArnoldの演出する舞台で、そこには彼の妻Delta (Kathryn Hahn)も女優としているので気まずくなるのだがIsabellaの評判はすばらしくよくて、脚本家のJoshua (Will Forte)も夢中になって、でも彼女を追っかけているのは彼らだけじゃなくて、その周囲でDeltaとかJoshuaの妻Jane (Jennifer Aniston)は目をひんむいて叫びまくり、いろんな関係の糸が顕わになって広がるにつれて、ビンタしたりぶんなぐったり、でもみんなぜんぜんめげずに懲りずに愛を求めて駆けずりまわる、ていう艶笑喜劇なの。
誰もがWoody Allenみたい、て思うかもしれないが、萎れてないし、ダイナミックだし、笑えるし、楽しいよ。
Alllenのエロは、視線のそれに集約される気がして、そこがたまんないひともいるんだろうけど、この無尽に跳ねまわるリズムを知ってしまうと、だんぜんこっちだなあ、とか。
最後にぜんぶばらしちゃう(ふとっぱら)んだけど、ルビッチなんだよね。しかも"Cluny Brown” (1946) 。
女の子を育てる/育てたい、ていうおやじのやらしい欲望を軽くビンタでけちらす痛快な女(共)のおはなし。
Executive ProducerにWes AndersonとNoah Baumbachていうのもたまんない。
どっちもどたばたしないじたばた劇の名手だよねえ。
あとは寝起きのぼうっとしたあたまで”Ant-Man”をふたたび。
なんでアリなんじゃろ? てずっと思っていたの。
11.06.2015
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